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CSブログ【白内障 入院中のケア内容】                               2022.10.2

こんにちは、ケアスタッフの大里です🌝

5月のブログにて白内障の入院から退院までについてお話しましたが、
今回はその中の入院中のケア内容について掘り下げていこうと思います。

眼科疾患で入院管理が必要となる場合、患者の疾患や状態により異なりますが、
多くのケースで1泊から1週間の入院となります🏥

入院中、獣医師は他の診療に携わりながら
通常、朝夕の2回、入院患者の検査を行っています。

入院患者の看護に関してはケアスタッフが提案し、
獣医師の指示のもと実施しています。
当院は24時間看護体制をとり、夜間中もケアスタッフが常駐し、
異常の際には担当獣医師へ指示を仰ぐなど、連携をとっています。

前回のブログの白内障患者の場合
基本的に5日間の入院が必要となります。

では、入院の様子やケアを日毎に紹介いたします✎

🌷1日目(手術前日)
入院手続きや術前検査が行われた後は基本的にお部屋で過ごします。
事前にご家族から伺っていたその子の性格や生活スタイルを考慮しながら、
お部屋の工夫をしています。
例えば
・病院という環境の変化に戸惑い興奮して鳴き続ける
・お部屋の扉を引っかくなど
なかなか休息がとれず安静が保てない場合
お部屋の前にカーテンを設置したり、
広いお部屋に移動してみるなどしています✨

点眼は朝・昼・夕方・夜・夜中に行っていき、
その都度、眼の異常がないか観察や清拭をしています。
点眼薬の刺激で目を痒がる場合はエリザベスカラーを装着し、
目をこすらないように保護します👀

手術の数時間前より絶食絶水となるため、指定の時間までに食事と飲水をします。
気分転換や運動不足解消、また排泄を促す目的で
短時間の散歩(5分程度)をすることもあります🐾

 

🌷2日目(手術当日)
手術に向けて処置や検査があり、その後全身麻酔で手術が行われます。
手術後はお部屋に戻りますが、しばらくうとうとしているので
枕や掛け布団をし、こまめに様子の観察や体温測定などの身体チェックをしています。

手術後から約2週間は眼の保護のため、プラスチック製のエリザベスカラーを装着します。
お部屋に戻って数時間後には食事や飲水も再開します🍚
点眼は夜中も実施されます🌙

 

🌷3日目(術後1日目)と4日目(術後2日目)
眼科検査点眼などの処置があります。
手術前と手術後の見え方の変化は、入院生活の中での
行動も観察しながら評価しています。

また、定期的に
・身体チェックや目ヤニ拭き
・被毛の汚れとり、剃毛、ブラッシングなどのケアをしながら
目の痛みや瞼のただれなどの異常があれば担当獣医師に報告します。

眼の保護のためエリザベスカラーを常時装着していますが、
エリザベスカラー越しに眼を掻いていないかなど注意し、
適正に装着できるようサイズの調整をしています。

他、
・安静を保てているか
・その子がスタッフに心を開いてくれるか
・食事や睡眠をとれているか
・排泄を行えているか
・悪心や嘔吐、下痢などの身体的な辛さがないか
・点眼や処置などに対しトラウマなく受け入れているか
など注視し、必要に応じてスキンシップや食事の補助などを行い、
入院生活をサポートしています🐶

 


🌷5日目(術後3日目)

3~4日目と同じく、眼科検査や点眼などの処置やケアがあり、退院です🏠
以上が大まかな流れです。

眼の異常やその他の身体的な異常に関しては早期発見、早期対応を心がけ、
その子自身が、その子らしく入院生活を続けられるよう配慮し工夫を行っています。
初日は表情が硬く近寄ってこない子でも、手術後の視覚回復や
スキンシップなどによって次第に自ら寄ってくる、
表情が和らぎしっぽを振る仕草を見せるなどの変化があると、
こちらの心もじんわりと温かくなり、やりがいにも繋がります😀

今回は白内障患者の入院に関してお話ししましたが、眼科疾患に限らず、
入院中はご希望に応じて面会(コロナの影響で制限はあります)、
電話やLINEを活用した様子のお伝えもしています☎

退院の際には担当ケアスタッフからのお手紙もお渡ししています💌
病気がよくなり快適に過ごせるようサポートし、
ご家族が安心して大事な子を当院にお預けしていただけるよう
これからも精進してまいります。

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