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院内セミナー “低侵襲外科;腹腔鏡手術”                                2018.1.30

今回は、先日行った院内セミナーについて森下先生がレポートします

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総合診療科の森下です。

先日当センターで「かない動物病院」の金井先生をお招きした
「低侵襲外科;腹腔鏡手術」についての院内セミナーを開催しました。

金井先生は現在、非常に多くの胸腔鏡、腹腔鏡下手術を
手がけている先生です。

腹腔鏡、胸腔鏡手術とは
お腹や胸に小さな穴を幾つか開け、そこから先の細いカメラと
器具を入れて行う手術です。
「低侵襲外科」と言われ、体に与える負担や、痛みが少ないために
人では社会復帰が早くできることから近年増えている手術法です。


セミナーの内容としては 

「低侵襲外科」を志したきっかけのお話
      Ø   オーナー様が手術の成功は喜んでくれたが、手術の傷をみて、
    「こんな痛い目にあってしまってかわいそうに」という感想を述べられたこと


  腹腔鏡のトレーニングについて
      Ø   腹腔鏡のカメラ下で毎日小さな折り鶴を折る(タイムトライアル)
      Ø   現時点で金井先生はその速さはお医者様含め世界でNo.1だそうです

  胸腔鏡、腹腔鏡を行っている先生の施設のご紹介

 「乳び胸」や「胆嚢切除」といった低侵襲手術の実施例
      Ø   鉗子操作による臓器剥離、摘出の動画

をご紹介していただきました。

実施可能な例は限定されるものの、動物の負担を減らせることを
再確認することができましたし、現在直視下で行っている手術も
今後腹腔鏡下で実施できる可能性を知ることができました。

当院でも心膜切除や肝臓生検などは胸腔鏡や腹腔鏡での
実施が可能です。
該当する患者様には可能である旨をお伝えしていきますので、
その際は選択肢の一つとして捉えていただければと思います。

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