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VNブログ 【入院室の1日】 2015.12.24
今月のVNブログは山田動物看護師が入院室の1日をご紹介します
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こんにちは 、動物看護師の山田純子です。
VRセンターの24時間看護に魅力を感じて就職し今年で
勤務6年目になりました
今回は、そんな魅力のあるVRセンターの24時間看護を
時系列で一部、ご紹介します。
当院の入院室には、常時動物看護師がおり、24時間看護をしています
AM7:00
朝食の準備
患者さんの状態によって食事内容が異なるため
様々な種類の食事を準備しています
AM9:00
ケージの清掃、環境整備
朝の処置をしている間にケージ内の消毒とタオルや
ペットシーツの交換などをしています
ケージ内の環境は、患者さんによって異なり、患者さんの
状態や自宅での環境に合わせ、ペットシーツや毛布を入れたり
床材の素材を選んでいます。
また、猫の患者さんなら、猫用ベッドや爪研ぎを設置したりと
患者さんにとって快適に過ごせる環境を整えます
朝の処置
当院では、診察用カルテとは別に、入院用カルテがあります
入院用カルテには、獣医師からの投薬指示や患者さんの
ケア内容、食事の指示、看護プランや患者さんの毎日の
様子を記入しています。
私達は、このカルテをもとに、処置をおこなっていきます。
処置時に患者さんの状態で、気になる点があれば、その都度
担当獣医師に報告や相談をしています。
食事
処置が終わったら食事です
待ってましたと言わんばかりに食べてくれる
患者さんもいますが、自力での食事や水の摂取ができない子に
関しては1頭ずつ補助をして食事を与えています。
また、食道チューブや胃チューブを入れている患者さんには
ペースト状の食事を作り、チューブから食事を与えています。
AM11:00〜
面会対応
PM2:00
昼食 お昼の処置等(投薬、身体ケア、術部ケア、散歩など)
しかし、上記以外にも患者さんの状態に応じて処置やケアは異なります
例えば・・・
重篤な患者さんには
・定期的な身体検査 ・心電図モニターでの管理 ・ICUでの管理
・尿量の評価 ・身体ケアなど
体の自由がきかない患者さんには
・定期的な体位変換 ・水や食事の補助 ・マッサージ ・リハビリなど
眼科患者さんには
・点眼処置 ・目のケア
術部管理に関しては
・術部の洗浄 ・ガーゼ交換 ・アイシング
など患者さんに合わせて処置やケアを行います
PM4:00
夕方の処置
夕方の処置は、朝の処置同様に入院カルテを確認しながら処置を行います。
PM6:00
夕食
朝食、昼食の食べが良くない子がいれば、手で食事を促したり
食事の種類や形状(缶やドライフードのふやかし)を変更して
食べてもらえるよう工夫します
PM9:00~
入院担当動物看護師交代
夜間勤務の動物看護師に日中の患者さんの状態を1頭ずつ引き継ぎ
夜間中は、入院室の電気を薄暗い状態にし、患者さんが眠りやすいよう
環境に配慮しています
夜間も日中に引き続き・・・
・重篤な患者さんのケア ・術後の患者さんのケア
・投薬 ・排泄した患者さんの部屋の掃除
などを行ないます
また、入院患者さんの状態を1頭ずつ夜中の間も定期的にチェック行い
患者さんの状態で異変を感じた場合は、すぐに獣医師に報告し早期対応に
努めています。
例えば・・・
術後患者さんのケア
・身体検査
心拍数、呼吸数、血圧、可視粘膜色、体温等の評価
・術部チェック
術部の裂開や出血の有無、腫れや熱感の有無
赤み等がないかチェックしています
・術部管理
患者さん個々で異なりますが、ガーゼ交換やアイシング
消毒や洗浄等を行います
・疼痛評価
痛みの度合い、痛みからくる症状(呼吸状態の悪化、呑気、
胃拡張、流涎過多、高体温)の発現等がないかチェック
しています。疼痛が強いと判断した場合は、獣医師に報告し
疼痛管理を再検討していただいています。
AM7:00
早朝勤務の動物看護師に患者さんの夜間の状態を1頭ずつ引き継ぎます
以上が入院担当動物看護師の1日の流れになります
24時間看護といえども、どんな場所で治療しているのか
しっかり看てくれているのかと不安になると思います。
今回のブログで少しでも当院のことを知ってもらえれば
幸いです
また、ブログ内ではご紹介できていない所も多々ありますので
ご来院の際、ご不明の点があれば、いつでもお声掛け下さい。
私達、VRセンターの動物看護師は、より良い看護を追求するために
日々努めています。