ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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☆★福嶌動物看護師 受賞報告★☆                                    2020.4.2

今回は、VRセンターのうれしい受賞報告を
受賞者:福嶌動物看護師からお届けします

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皆さん、こんにちは。
動物看護師の福嶌 歩です。

昨年11月にグランキューブ大阪(大阪国際会議場)で開催された
40回動物臨床医学会
記念年次大会にて、口頭発表を行いました



今回の発表は、
『 血圧モニター に関する内容です。

ある手術を目的に来院された患者さんの術前に、高血圧を認めました。
その高血圧が
薬剤投与などの血圧降下治療が必要な何らかの疾患が原因であるのか
または
血圧降下治療が不要環境変化や患者の性格などが原因であるのか
を判断するため、3日間入院にて統一
した条件下での
定期的な血圧モニターを行いました

《 結果 》
血圧が基準値の上限まで低下したことにより血圧降下治療は
選択することなく手術を実施しましたが、その中で我々が
動物看護師として出来ること・動物看護師だからこそ出来ることを
中心とした内容としました。

不要な血圧降下治療は
患者さん・飼い主様への不利益となるため、しっかりと判断することが重要です。

最終的な判断を行うのはもちろん獣医師ですが、
有益な判断材料となる
適切な血圧モニターの実施や、
入院室で患者の様子を観察し、その様子に合わせた
適切な環境づくりを行うこと
は、我々動物看護師の重要な役割
となります。

今回の患者さんに関しては、
人気の少ないケージ位置では吠えて興奮状態が続いたため

安静維持を目的とし、あえて人気の多いケージ位置に配置としました。
それでも他の動物を見て興奮する際には
ケージの扉にカーテンを設置し、視覚による刺激を制限する環境づくりに
取り組んだことも踏まえて発表を行いました。

今回の患者さんのように、来院や入院などでも環境変化で
精神的や肉体的ストレスが
様々な生理的反応を起こしてしまいます。
これは病気とは違います。

これらのことを理解し、個々の患者さんに快適に病気の治療に
専念できる環境を提供する
ことを今後も心掛けていきたいです。

当日は広い会場に緊張しつつも、発表は無事に終了

その最前列には川田代表取締役・宇根センター長の姿があり、
まるで参観日にような気持になったのはここだけの話です

後日、『スタッフ・VN分科会Award受賞』の知らせが病院に届きました
初めての受賞となり、非常に嬉しい気持ちでいっぱいでした

昨年は「愛玩動物看護師法」が成立した年でもあり、
私自身、現職として動物看護職について様々なことを
考えさせられた年でありました。

そのようなタイミングであるからこそ、我々が獣医師ではなく
動物看護師だからこそ出来ることをポイントに発表を行いました。

国家資格化へ向けての課題は沢山あるかと思いますが、
今後も二次診療施設で働く現職の立場として様々な情報発信や、
動物看護職の確立に向けて積極的な活動を行っていきたいと
思っております

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