ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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武内獣医師から                                              2023.1.10

昨年末、VRセンターに日本小動物外科専門医が誕生しました✨
日本小動物外科専門医となった武内先生からのコメントを紹介します。

こんにちは!
獣医師の武内です。
今回は、昨年末に私が授与された「日本小動物外科専門医」の資格について、
コメントをさせていただきたいと思います。

「日本小動物外科専門医」とは、日本獣医麻酔外科学会が定めた研修施設の
専門医指導の下で、レジデントとして3年間の研修プログラムを受け、
専門医認定試験に合格することで得られる資格です。

私は前職場である北海道大学で研修を修了して、その後ネオベッツで
働き始めてから試験に合格し、このたび15人目の資格保有者となりました!

今回、念願叶って資格取得に至りましたが、指導して下さった先生方や、
同僚や家族の支えがあって初めて届いた目標だったと思うので、
今は全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。

肩書きがついた瞬間から医療のレベルが格段にアップする、
という夢のような話ではありませんが、資格取得に至るまでに
積み重ねてきた知識と経験は、きっと患者様やホームドクター様の
お役に立てるものと信じています。

今後は私の資格を頼りにご紹介いただく患者様が増えることで、
1頭でも救える命を増やせるよう、地道に研鑽する所存ですので、
これからもどうかよろしくお願いいたします!

2023年 年始のご挨拶                                         2023.1.5

明けましておめでとうございます🎍
今年もVRセンターは1/2から診療を行っています。

今年は、18年間増築や改装を繰り返しながら診療を行ってきた
愛着ある現病院から、新病院へ移転という大きな変化のある年になります✨
卯年らしく、大きく飛躍する年になりそうなVRセンターです🐇

 

昨年末に献血協力してくれたワンちゃんたちと共に
新年のご挨拶をさせていただきます🐕

玄ちゃん🐾

かりんちゃん🐾

今年も献血に協力してくれるワンちゃんたちの気持ちを大切にしつつ、
最善の医療が提供できるよう、スタッフ一同診療に取組んで参ります🌺

2022年VRセンター ホットなニュース★★★                            2022.12.30

2022年も残り2日となりました。
今年のVRセンターを締めくくるうれしいニュースをお伝えしたいと思います✨

総合診療科の武内先生が、日本で15人目となる
日本小動物外科専門医となりました👏

先日開催された、獣医麻酔外科学会にて
認定証をいただきました。

日本獣医麻酔外科学会のFacebookでも紹介されました✨

後日、武内先生からのコメントを紹介する予定です!

寒い日々が続いておりますが、体調に気をつけて
よいお年をお迎えください🐕。。。🐈。。。👯

CSブログ【犬の橈尺骨骨折発症ランキング】                           2022.12.15

こんにちは。
ケアスタッフの吉平です。

今回は整形外科でも多い疾患である犬の橈尺骨骨折に関して、
2021年にネオベッツVRセンターに来院された102頭の患者様をもとに、
各種ランキング形式でまとめました。

後半に骨折しないために注意してほしい点をアドバイスとして
まとめていますので、そちらもチェックしてください。

✅さっそく犬種ランキングから


以上のような結果になりました。
トイ・プードルがダントツトップでしたね❕

日本の飼育頭数の偏りもありますが、
上位に入るほとんどが小型犬となっております🐩🐕
今回、数が少なかったためランキングに入れませんでしたが、
ネコちゃんも1頭骨折していました🐈

今回特に注目していただきたいのがイタリアン・グレーハウンドです❕
アドバイスの項目で理由を説明致しますので
イタリアン・グレーハウンドと暮らしている方は
必ず最後まで読んでくださいね。

✅続いて年齢ランキング


となりました。

こちらも1位がダントツ、1歳未満で61%でした。
2歳未満と考えると77%になり全体の4分の3に当たります。
若いワンちゃんを飼われている方は2歳を超えるまでは特に注意ですね。
因みに、昨年の最年長は12歳のトイ・プードルでした。

✅最後に受傷原因のランキングです

以上となりました。

こちらは約半数が物からの落下や飛び降り失敗で骨折しています。
人からの落下・飛び降りを含めると66%が高所がらみにという結果です。
ただ、高所といっても低ければ20㎝ほどの段差からでも骨折しているようです。
また、不明というのも20%あり、大きな衝撃がなくてもちょっとした事で
折れてしまうことも珍しくないようです。

◆ アドバイス ◆
今回のランキングから、トイ・プードルやポメラニアンといった
小型犬の2歳未満のワンちゃんと暮らしている、
またはお迎えする予定がある方は、骨折という病気がとても身近な
病気であることを知っておいてください。

そして先にも述べましたが、注目して欲しいのが
イタリアン・グレーハウンドです。
見ていただきたいのは日本の飼育頭数との割合です。
2021年の一般社団法人ジャパンケネルクラブが発表している
犬種別犬籍登録頭数によると
🐶トイ・プードルは83,221頭
🐶イタリアン・グレーハウンドは3,055頭
になります。

これを来院数で計算すると
🐶トイ・プードルは1,342頭に1頭
🐶イタリアン・グレーハウンドは611頭に1頭
が橈尺骨骨折をしていることとなり、
割合を見れば2倍以上骨折しやすくなっています。

結果、一番橈尺骨骨折しやすい犬種は
イタリアン・グレーハウンドとなりますので
一緒に暮らしている方は特に注意してください。

次は行動に関してですが、
ソファや椅子に飛び乗るのが好きなワンちゃんは要注意です。
飛び乗らせないようにする事が 理想ですが、完全に抑制は難しいです。

お気に入りのベッドや毛布をソファや椅子に乗せないようにしたり、
気が付いた時には抱っこして降ろしてあげたりして
少しでも飛び降りる機会を少なくしてあげてください。
とは言っても家族と一緒にソファなどで過ごしたいワンちゃんは多いはず。

そこで、床に絨毯やカーペットを敷き、
着地時に滑らないようにしてあげるのも良いと思います。
こういったことを行う事で橈尺骨骨折するワンちゃんの数が
減ってくれる事を期待しています。

1頭だけいたネコちゃんですが、受傷原因はベランダから
落下してしまったようです🐱💦
猫ちゃんと暮らしている方は特別な事は必要ないですが、
不安定な場所や驚かせてしまう事で落下のリスクは上がるため、
気を付けてあげてください。

最後に今回のブログとは関係ないですが
昨年86gでお迎えしたヒョウモンガメのもやしちゃんが元気に成長し、
先月1㎏を越えてくれました❕
むしゃむしゃ食べる姿に毎日癒されています。
どんどん食べてまだまだ大きくなってね🐢

新病院地鎮祭                                             2022.11.30

先日、大安のおめでたい日に新病院の地鎮祭を行いました🏥

元々、広い駐車場でしたが、すべての車がなくなり
いよいよ建設スタートを感じさせる空間に様変わりしました。

川田代表が盛砂に鍬入れを行いました

天候にも恵まれ、滞りなく地鎮祭を執り行うことができました。


今回の新病院建設に関し、ご尽力いただいている
建設会社等の関係者の皆様と共に📷

いよいよ建設がスタートする新病院🏥
まずは工事の安全を祈るばかりです🌝

秋の学会シーズン到来                                        2022.11.22

11月の週末は学会が多い時期です🍁

11/11(金)~13(日)は、福岡で第21回アジア獣医師会連合(FAVA)大会が
第40回日本獣医師会獣医学術学会年次大会と連携して開催されました。

今回のFAVA大会は「アジアからのワンヘルスアプローチ」を
テーマに開催されました。
地球の持続的発展に欠かせない、人の健康、動物の健康、環境保全を
みんなで考える大会となっていました👨👧🐶😺

 

VRセンターからは、川田代表が講師として参加し
「動物病院における実際のチーム医療・現状と未来への期待」と題し
教育講演をおこないました。

森下獣医師は
「右腎腫瘤と後大静脈の部分切除術を実施した犬の1例」に関し
症例発表を行いました。

森下先生、学会どうでしたか❔ひと言インタビューしました🎤

福岡で開催された学会に招待いただき、行ってまいりました。
私の発表内容は伴侶動物診療での画像診断+外科でしたが、
学会自体は伴侶動物にかかわるものを始め、大動物、公衆衛生と
獣医師が携わる分野すべてと多岐にわたるものでした。

学会では日常行っている小動物臨床の内容はもちろんですが、
獣医師として知っておくべきことを再確認することができました。

伴侶動物医療に携わるものとして、
専門分野で研鑽をつむことはもちろんのことですが、
専門分野以外でも「獣医師」としてアンテナを張りつづけることの
重要性を再確認できた良い旅となりました。

今回の経験を糧とし、よりより伴侶動物医療につなげ、
患者様、患者動物に還元していきたいと考えております。

献血 ご協力ありがとうございました                                  2022.10.31

今日はハロウィーンですね🎃
ハロウィーンアルバムで献血に協力してくれたワンちゃんたちを紹介します🐕


🍬グレイスちゃん🎃


🍭フェニックスちゃん🎃


🍬スズカちゃん🎃


🍭マーティちゃん🎃


🍬メリーちゃん🎃


🍭テスちゃん🎃

今回でドナー卒業となったワンちゃんもいましたが、
新しく同居犬の登録をしていただいたり、
当日の依頼にもかかわらず駆けつけていただいたりと、
ボランティアの方々、ワンちゃんに支えていただいていることを
痛感させられます🌝

いつもご協力いただきありがとうございます🍀

AO VET セミナー                                             2022.10.20

先日、10/6~8 神奈川県で開催されたAO VET セミナーに
川田代表が参加してきました。

毎年開催されている整形外科のセミナーですが
コロナウィルスの影響で一昨年は中止
昨年はオンラインでの開催となっていました。

今年は、ようやく対面での開催となり
川田代表は講師として参加していました。
骨折に関する上級者向けセミナーが3日間
朝の8時~夜まで行われました。

模型を使い、骨折整復の手技を学ぶ実習

海外から来られている講師&
全国から獣医師が多数参加していました。

笑顔溢れる講師陣の記念写真📷

CSブログ【白内障 入院中のケア内容】                               2022.10.2

こんにちは、ケアスタッフの大里です🌝

5月のブログにて白内障の入院から退院までについてお話しましたが、
今回はその中の入院中のケア内容について掘り下げていこうと思います。

眼科疾患で入院管理が必要となる場合、患者の疾患や状態により異なりますが、
多くのケースで1泊から1週間の入院となります🏥

入院中、獣医師は他の診療に携わりながら
通常、朝夕の2回、入院患者の検査を行っています。

入院患者の看護に関してはケアスタッフが提案し、
獣医師の指示のもと実施しています。
当院は24時間看護体制をとり、夜間中もケアスタッフが常駐し、
異常の際には担当獣医師へ指示を仰ぐなど、連携をとっています。

前回のブログの白内障患者の場合
基本的に5日間の入院が必要となります。

では、入院の様子やケアを日毎に紹介いたします✎

🌷1日目(手術前日)
入院手続きや術前検査が行われた後は基本的にお部屋で過ごします。
事前にご家族から伺っていたその子の性格や生活スタイルを考慮しながら、
お部屋の工夫をしています。
例えば
・病院という環境の変化に戸惑い興奮して鳴き続ける
・お部屋の扉を引っかくなど
なかなか休息がとれず安静が保てない場合
お部屋の前にカーテンを設置したり、
広いお部屋に移動してみるなどしています✨

点眼は朝・昼・夕方・夜・夜中に行っていき、
その都度、眼の異常がないか観察や清拭をしています。
点眼薬の刺激で目を痒がる場合はエリザベスカラーを装着し、
目をこすらないように保護します👀

手術の数時間前より絶食絶水となるため、指定の時間までに食事と飲水をします。
気分転換や運動不足解消、また排泄を促す目的で
短時間の散歩(5分程度)をすることもあります🐾

 

🌷2日目(手術当日)
手術に向けて処置や検査があり、その後全身麻酔で手術が行われます。
手術後はお部屋に戻りますが、しばらくうとうとしているので
枕や掛け布団をし、こまめに様子の観察や体温測定などの身体チェックをしています。

手術後から約2週間は眼の保護のため、プラスチック製のエリザベスカラーを装着します。
お部屋に戻って数時間後には食事や飲水も再開します🍚
点眼は夜中も実施されます🌙

 

🌷3日目(術後1日目)と4日目(術後2日目)
眼科検査点眼などの処置があります。
手術前と手術後の見え方の変化は、入院生活の中での
行動も観察しながら評価しています。

また、定期的に
・身体チェックや目ヤニ拭き
・被毛の汚れとり、剃毛、ブラッシングなどのケアをしながら
目の痛みや瞼のただれなどの異常があれば担当獣医師に報告します。

眼の保護のためエリザベスカラーを常時装着していますが、
エリザベスカラー越しに眼を掻いていないかなど注意し、
適正に装着できるようサイズの調整をしています。

他、
・安静を保てているか
・その子がスタッフに心を開いてくれるか
・食事や睡眠をとれているか
・排泄を行えているか
・悪心や嘔吐、下痢などの身体的な辛さがないか
・点眼や処置などに対しトラウマなく受け入れているか
など注視し、必要に応じてスキンシップや食事の補助などを行い、
入院生活をサポートしています🐶

 


🌷5日目(術後3日目)

3~4日目と同じく、眼科検査や点眼などの処置やケアがあり、退院です🏠
以上が大まかな流れです。

眼の異常やその他の身体的な異常に関しては早期発見、早期対応を心がけ、
その子自身が、その子らしく入院生活を続けられるよう配慮し工夫を行っています。
初日は表情が硬く近寄ってこない子でも、手術後の視覚回復や
スキンシップなどによって次第に自ら寄ってくる、
表情が和らぎしっぽを振る仕草を見せるなどの変化があると、
こちらの心もじんわりと温かくなり、やりがいにも繋がります😀

今回は白内障患者の入院に関してお話ししましたが、眼科疾患に限らず、
入院中はご希望に応じて面会(コロナの影響で制限はあります)、
電話やLINEを活用した様子のお伝えもしています☎

退院の際には担当ケアスタッフからのお手紙もお渡ししています💌
病気がよくなり快適に過ごせるようサポートし、
ご家族が安心して大事な子を当院にお預けしていただけるよう
これからも精進してまいります。

新病院外観イメージができあがりました                               2022.9.21

来年秋に完成予定の新病院計画が着実に進んでいるVRセンター🏢

外観イメージもできあがってきました✨

現在より大幅に駐車スペース、診察室の数も増えます😀

 

先生方は、導入する機材の選定を行う為、
新しい機材の勉強会を行っています。
今回は、富士フィルムヘルスケア様にMRIの説明をしていただきました。


👆こちらは人間の膝のMRI画像です

リモート開催で、先生方は院内の各所で参加していました💻