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★学術奨励賞受賞 ~小山先生~ 2011.11.24
前回に引き続き・・・・
H23年度獣医学術近畿地区学会で学術奨励賞を受賞した
先生の症例発表を紹介します
今回は“眼科の小山先生”
発表演題:『水晶体亜脱臼を伴った白内障に対する
カプセルテンションリング使用の試み』
今回も難しい演題。。。。
カプセルテンションリングって何
読むだけでも舌噛みそう
カプセルテンションリングは、水晶体の位置がずれている
動物たちの白内障手術を安全に行う為に使うサポートリング
これがあれば、小山先生の手術はとってもはかどるようです
そこで、今回は白内障についてお勉強してみます
どんな病気?
眼の水晶体が白く濁る病気です。
動物たちの眼を見ると、黒眼が白くなっています
進行すると眼が見えなくなることもあります。
遺伝による場合、糖尿病など内科的な病気からも白内障になります
6才をすぎると老化の可能性も・・・
アメリカン・コッカー・スパニエル、プードル、柴犬に多くみられます。
どんな様子?
眼が見えにくくなるので・・・
散歩に行くのを嫌がったり、動かなくなったり
臆病になったり、神経質になります。
いろんな事をするのが怖くなるんですね。。。
検査方法は?
眼専用の機器を使ってたくさんの検査をします。
眼圧検査、涙の量検査
眼に光をあてたり、眼科用の顕微鏡で眼の中を覗いたり・・・
さらに・・・
超音波で水晶体や網膜の状態を確認したり・・・
さらに、さらに・・・
麻酔をかけて網膜が機能しているか確認したり・・・
網膜が機能していなければ、手術をしても視力は回復しません
こんなにたくさんの検査の結果手術ができるか検討します。
みんなみんなお疲れ様
どんな手術?
全身麻酔が必要です。
特殊な超音波機器で、濁った水晶体を取り除きます。
その後、眼に眼内レンズを挿入します。
こんなレンズが水晶体の代わりとなり
眼の中で大活躍
すると・・・視界がクリアーになり視力が回復
手術後のケアは?
手術後は炎症を抑える為に1日数回目薬をさしてあげたり
お薬を飲む必要があります。ご家族の協力が必要です。
定期的な通院もお忘れなく!!
。。。。白内障についてのお勉強はここまで。。。。
小山先生は、水晶体が脱臼してしまって
手術が困難な動物たちの白内障の手術も
カプセルテンションリングという画期的な
リングを使って手術を行います。
こんなリングを眼の中へ・・・
ずれてしまった水晶体を安定させ、安全に白く濁った水晶体を
取り除きます。
今回の学会では、そんな画期的はリングを使って手術を行い
手術後の状態もバッチリなワンチャンに関する発表を行いました。
白内障は早期発見、早期治療で失明を防ぐことができます。
何かいつもと違うかも・・・と思ったら
まずは主治医の先生にご相談を
白内障の手術を行える眼専門の病院は少ないので
手術を考えられたら、主治医の先生を通して
当センターの小山先生にご相談ください。
先生はとっても丁寧に説明してくれますよ