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被災地 宮城県を視察して・・・                                         2012.2.7

今回は宮城県の被災動物たちの現状についてお伝えしたいと思います。

震災後、仙台市は動物たちの保護を、動物管理センターや
動物病院で行いました。
各動物病院で、約190頭の動物たちを一時的に預かっていました
その為、シェルターは作られませんでした。

今回は仙台市の動物管理センターと黒川郡の動物愛護センターを視察しました
普段は飼育アドバイス、動物愛護業務、子供ふれあい事業などを行い
保護動物たちの殺処分減少に勤めている施設です

  ~ 視察地 ~

【仙台市動物管理センター】               

 5月、センター内に仙台市被災動物救護対策本部が設置されました。
 仙台市内の被災動物たちの保護と譲渡が行われています。

   
  ネコちゃんルーム
   上り下りができる台、小さなキャットタワーがあるお部屋
  ケージタイプのお部屋
  どちらもこじんまりしていますが、みんなご飯を食べたり・・お昼寝したり・・
  広々としたお部屋で過ごせる日を夢見てそれぞれの時間を過ごしていました。

    
  ワンちゃんルーム
  ワンちゃんが見守る中、センターの方がピカピカにお掃除中。
  衛生面にも十分な配慮が
  外の広場で爽やかな空気に触れ、リフレッシュ中のワンちゃんも・・・

 ~ 。。。。。。。。。 ~ 。。。。。。。。。。。。。。。。 ~ 。。。。。。。。。 ~ 
  
                センターの中にはたくさんの掲示物があります

           
         譲渡猫に関する情報板               失踪犬猫に関する情報板
 

     
           譲渡犬に関する情報板               神戸からの応援メッセージ

震災後、飼い主さんが分からない56頭 50~60頭が保護されました。
毎月譲渡会を開催したり、センターの方たちの尽力により
ワンちゃんは51%、ネコちゃんは19%が飼い主さんの元に行きました
成猫はなかなか行き先が見つからないそうです。。。

【宮城県動物愛護センター】

 7月、センター内に宮城県被災動物保護センターが設置されました。
 仙台市以外の宮城県内の動物たちが集まっています。
 宮城県では推計10,241頭(11.4%)のワンちゃんが被災しました。


  広場にはたくさんの動物たちが・・・・
  譲渡を待っていたり、一時預かり中でお迎え
を待っていたり
  限られた物資と支援の中、ギリギリの運営なのだそうです。


  ワンちゃんたちも東北の寒さは身にしみるようです
    寒さをしのぐためにビニールハウスの中にストーブを設置。
   防寒対策にも気を遣われていました

   
 動物たちにはマイ紹介ボードが      愛嬌たっぷり
 クロちゃんの性格は・・・          まだまだ遊びたい年ごろです
 “臆病で少しのことでびっくりします”

              
                         大勢の視察団を、 たくさんのワンちゃんが
                   お見送りしてくれました
           
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仙台市では、動物たちと一緒にいたいと同行避難された方が
多数いらっしゃいました。避難所では想定外のこと 
当初は鳴き声や臭いでトラブルが多発しました。
「ペットクラブ」を作り飼い主さん同士のコミュニケーション
スペースを作ったり
獣医師が動物たちの情報が記録できるようにと
「どうぶつと家族を結ぶ手帳」を作り、避難所で配ったり
様々な活動により、避難所や仮設住宅で動物たちと一緒に
過ごすことができるようになりました

今回、動物たちのために公的な資金提供はありませんでした。
すべての資金は東京にある緊急災害時動物救護本部からの
義援金で賄かなわれました。
緊急災害時動物救護本部は、動物関連団体によって構成された
団体です。大災害時など、被災動物の救護救済を行っています。

今後、動物たちの権利が更に尊重され、人間と同じ命ある生き物の
支援に県や国から公的資金が割り当てられるような社会になって
ほしいと思います。
虐待や遺棄される動物たちがゼロになるよう、日頃から
私たちがマナーを守り最期まで責任を持って飼うことが
その第1歩に繋がるような気がします

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