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VNブログ 【眼科専任動物看護師からのお話】 2015.10.17
今月のVNブログは、眼科専任の大里動物看護師からのお話しです
眼科診療の流れをご理解頂けると思います。

こんにちは、動物看護師の大里絵理子です
以前は出身地である沖縄でペットショップ店員などの仕事をしていました。
動物看護師という職業に憧れて専門学校を卒業後、当センターへ勤務し
7年目になります。
私は眼科専任で、主に眼科疾患を患うワンちゃんやネコちゃんの
診療補助に携わっています

今回は眼科診察の風景を私の視点から一部ですがお伝えしようと思います。
主治医様からのご紹介を経て、飼い主様と共にワンちゃんあるいは
ネコちゃんが当院へ来院されるのですが、診察室へお通しするまでの間は
待合室にてお待ちいただいています。
飼い主様と待合室へ入るなり緊張し戸惑う表情のワンちゃんや、リラックスし
グルーミングをするネコちゃんなど様々です
その様子から性格や眼の状態を観察し、問診時に必要な情報収集をし始めています

診察室では始めに動物看護師が身体検査や問診を行い、
その後、眼科専門の小山獣医師と共に診察が始まります。
眼科検査では
目視による観察
威嚇反応(いかくはんのう)
瞳孔対光反射
涙液量の検査
眼科検査機器による検査 などがあります。
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眼科検査中のワンちゃんやネコちゃんは診察台の上で先生に対面し、
静止していなければなりません


動いてしまうと先生が十分に眼を診ることができず、時間がかかり
検査時間が延びてしまいます


私はその姿勢が維持できるように患者さんの体を支えています
このように体を支えることを保定(ほてい)といいます。
一見、羽交い絞めで力任せに押さえているように見えるかもしれませんが、
力任せではありません。
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時々休憩を挟み、検査がひと段落すると先生より診断、治療方針の
説明となります。
眼科疾患には
白内障
緑内障
ドライアイ
角膜潰瘍
網膜疾患 などあり、説明は飼い主様へ伝えられます。
診断結果が思っていたよりも深刻な状態でなければ飼い主様も
安堵の表情ですが、中には眼自体の予後が思わしくない事もあるため、
飼い主様の心情に配慮し、私からもご相談にお応えできるよう心掛けています。
最後に、私は診察中ワンちゃんに対してわざと興味を示さない事があります

興味を示す事でワンちゃんが興奮し検査に支障がでることがあるため、
それを回避しています。
ムツゴロウさんのように体中撫でてあげたいのを我慢しているのでどうかご了承ください

診察の説明では先生が眼の構造図や模型を使用し丁寧にお伝えしていますが、
飼い主様には時々聞き慣れない名称が出てくることもあるかと思います。
ブログの中には病気のお話しのコーナーもあり、
眼の構造図や白内障・緑内障に関するお話しも載っています。
ぜひ覗いてみてください




