ブログ
整形外科 関節鏡の新機器のご紹介 2015.10.20
VRセンターに関節鏡の新機器が導入されました。
整形外科の戸次先生が紹介致します
------------------------
整形外科の戸次です。
今年もVRセンターには様々な機器が導入されました
整形外科では、10月に新しい関節鏡手術機器を導入しましたので、紹介します。
はじめに、関節鏡視下手術とは、関節内にスコープを挿入し、
関節内構造物(軟骨、靭帯、滑膜など)を拡大、その状態を
正確に把握した上で、別の部位から細く小さな器具を挿入し、
病気を治療する手術のことをいいます。
これまでにも関節鏡手術機器を用いて、膝関節、肘関節、肩関節、
股関節、足根関節などに対して、昨年では約70症例の関節鏡視下手術を
実施してきました。
今回、さらに診断および治療精度を上げるために、Stryker製1488HD
Camera System/L9000 LED Light Source/Arthroscopy systemを
購入しました。
この機器を選択した理由は、術野の明るさや良質の画質の他、
細径のカニューレを備えているということです。
つまり、小型犬の関節疾患に対しても低侵襲かつ的確な診断
および治療が可能になるということです。
これからも、小さな傷で最大の効果が得られるよう、この機器にも頑張ってもらいます
『Stryker製1488HD
Camera System/L9000 LED Light Source/Arthroscopy system』
『術者、助手、機械出し、麻酔、外回りのそれぞれが
モニターを見ながら各自の役割を果たし、低侵襲で
安全な関節鏡視下手術を行っています』
『右膝関節鏡視下手術:左手にカメラ、右手に
プローブを持ち関節内を精査しているところです』
『右膝関節鏡視下画像:左上から見える丸いものが大腿骨、
奥に見えているのが内側半月板、
手前のささくれた線維が断裂した前十字靭帯の一部です』