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戸次先生がアメリカの学会に参加してきました 2015.11.18
前回の引き続きで、今回は戸次先生から
アメリカ学会"ACVS SURGERY SUMMIT"報告ブログです。
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整形外科の戸次です
アメリカ合衆国 テネシー州ナッシュビルで10/21-25まで
開催されていたACVS SURGERY SUMMITという学会に
参加してきました
ACVSとは、『American College of Veterinary Surgeons』の略で
アメリカの獣医外科専門医の組織です。
2015年は、50周年という節目の年でもありました。
場所は、Gayload Opryland Resort & Convention Centerという
大きなリゾートホテルの一画で行われ、ゴージャスな雰囲気でした
私の目的は、整形外科実習の参加と様々な講義を聴くことでした。
整形外科実習は、前十字靭帯断裂の手術手技であるCBLOという
手術を学んできました
実習は、渡米翌日の朝8時から夕方5時までみっちりと行われました
内容は、前十字靭帯断裂に関する解剖や病理、CBLOの概念、
手術計画の立て方、そして最後は二人一組となり、死体を用い
実際に手術を行ってきました。
現在我々は、TPLOという手技をメインに用いて前十字靭帯断裂を
治療しており、治療成績も良いと感じております。
この実習を受講した理由は、様々な新しい手技を知ることで、
合併症を減らし、より良い治療成績につなげたいと考えたからです
そして2日目の講義は、若齢の大型犬では、一般的な前肢跛行疾患
として知られるMedial Coronoid Process Disease。
肘関節異形成やFCPなどを総称した名称で発生要因も様々であり
ゴールドスタンダードな治療方針がなく、それぞれの先生方が
少しづつ異なった治療アルゴリズムを提示しておりました
October 22
Medial Coronoid Process Disease
Pathophys & Treatment Opyions
Reference Intervals for Kinetic Variables in Walking Dogs
My Treatment Algorithm & Why(Farrell)
Inertial Sensors for Canine Gait Analysis
My Treatment Algorithm & Why(Vezzoni)
My Treatment Algorithm & Why(Bottcher)
My Treatment Algorithm & Why(Kim)
Postoperative Rehabilitation
Hip Replacement in Immature Dogs
3日目は、VRセンターでも日常的に遭遇する前十字靭帯疾患に
関連した内容の講義が詰まっており、帰国後に早速実践した
テクニックもあり、非常に参考になりました
October 23
Stifle Surgery
Canine Stifle Arthroscopy:A New View
Effects of TPLO on Patellofemoral Kinematics
Treating Cruciate Disease:The Answers
From a Surgeon Scientist in Private Practice
Evaluation of a Novel Biocomposite TTA Cage Implant
The Complete Thrapeutic Approach to
Canine Cranial Cruciate Ligament Disease
TPLO is the New Lateral Suture:Evidence That We Should Do Better