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VNブログ 【予防のお話し】 2016.4.17
今月のVNブログは小斉平動物看護師から
ワンちゃん・ネコちゃんの予防に関するお話です
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こんにちは。
動物看護師の小斉平美樹です。
動物看護師としては今年で12年目
VRセンターでの勤務は3年目になります。
さて、春は予防の季節です(特にワンちゃんたちにとっては)
そこで、今回私は一次診療も長かったこともあり、予防について
お話させていただこうと思います
みなさま、大切なワンちゃん・ネコちゃんに適切な予防は
していただいておりますでしょうか?
以前、飼い主様がおっしゃった言葉でとても考えさせられた言葉があります
その方の飼っていたワンちゃんは、ある伝染病で亡くなりました。
その子が亡くなったときに飼い主様が
「この子が亡くなったのは、予防をきちんとしてあげていなかった
私たちの責任です」と、泣きながらおっしゃいました。
その言葉を聞いてから、私は飼い主様に予防の大切さを
しっかり伝えていかなければと思いました。
菌やウイルスは目に見えません光ってくれません
動物の集まるところ、歩くところであればどんなところでも
感染する恐れはあります。
予防できる病気からワンちゃん・ネコちゃんを守ってあげれるのは、飼い主様です。
ワンちゃんの予防について
狂犬病予防
狂犬病予防法により、生後91日以降の飼犬は飼犬登録と
年1回の予防接種が義務付けられています。
狂犬病は犬、人を含む哺乳類全てに感染し、発症すると
死亡率はほぼ100%です。
混合ワクチン
狂犬病以外の伝染病を予防するワクチンです。
混合ワクチンは任意での接種ですが、感染率の高い感染症や
死亡する恐れのあるもの、人にも感染するものなどが含まれます。
また、ワクチンによって得られる免疫は生涯免疫ではありません。
定期的にワクチン接種されることをおすすめします。
フィラリア予防
蚊が媒介することにより感染する寄生虫病です。
フィラリア成虫は心臓に寄生するため、感染してから駆除するものでは
ありません(正確にはフィラリアが成虫にならないよう予防するものです)。
フィラリア予防を始める前には毎年必ず、前年きちんと予防できていたかの
検査を行ってもらってください。
そして、病院の指示通りの期間、予防を続けていただければきちんと
予防できます。ただし、お薬は体重によって決められていますので
ご注意してください。
ノミ・ダニ予防
ノミ・ダニによる皮膚炎や外耳炎などがあります。
ノミ・ダニにはさらに寄生する怖い寄生虫がいることがあります。
場合によれば成長不良、貧血、命に関わることもあります。
ネコちゃんの予防について
混合ワクチン
コアワクチン(3種混合)の他、猫エイズ・白血病のワクチンもあります。
持ち物や衣服より感染する恐れがあるため、コアワクチンは室内飼いでも
接種されることをおすすめします。
感染すると命に関わる病気も含まれます。
ノミ・ダニ予防
ワンちゃん同様です。
小さな子猫であればノミの大量寄生で、貧血により命を落とすこともあります。
フィラリア予防
フィラリアは犬の病気ですが、ごく稀に猫にも寄生することがあります。
「うちの子元気やし、病気しないから予防はしません」 と、
おっしゃる方もいますが予防は元気なときにするもので、ワクチンなどは
病気になっているときには接種することが難しいです。
また、予防は飼われている子だけでなく、回りにいるワンちゃん・ネコちゃんを
守るためでもあり、自身が感染源にならないようにするためのものでもあります。
予防についての詳しいことはかかりつけの動物病院へご相談ください
定期的な健康診断と思って、動物病院へ足をお運びいただければと思います。
写真の猫は我が家の猫です
ワンちゃんは先日入院していたロットちゃんです。
予防をしっかりしてもらっているので、安心して入院生活を送ってくれました
細木様、ロットちゃんご協力ありがとうございました。