ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

ブログ

新規導入機器紹介:第3弾 (ARIETTA 70 HITACHI)                         2017.10.8

今回も、新しくVRセンターに導入した機器を紹介します
第3弾は整形外科の日高先生が超音波検査装置を紹介します。

。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。°+ °。


今回新たに導入した超音波検査装置(ARIETTA 70 HITACHIは、
これまでのものと比較し画面が大きく、画像もクリアに描出されます。
そのため、より詳細で正確な診断が可能となりました。

この新たな検査装置は、腹腔内や心臓の評価に加え、整形外科領域の診断を
大きく前進させてくれるものと期待しています。



両手が塞がっていても、足元のフットスイッチを使用することで
静止画のシャッター
ャンスを逃すことなく撮影をおこなえます。

        こちらは膝蓋骨内方脱臼の患者様の画像です
 
   導入した超音波検査装置では筋肉の硬さを評価することができます。
   赤色 : 柔かい筋肉、青色 : 硬い筋肉
   膝蓋骨内方脱臼の患者様は筋肉が硬くなっています。
   超音波画像から筋肉が青く記されており、硬くなっていることが分かります。

整形外科の診断に必要な検査といえば、触診、X線、CTMRIなどが一般的です。
事実、多くの場合これらの検査を組み合わせて総合的に評価することで、
正確な診断が得られます。

しかしながら、これらの検査では、組織の“動き”を リアルタイムに評価することができません。
整形外科の対象は、骨や筋肉、関節内外の組織、いわゆる運動器と呼ばれる組織です。
運動器を評価するには、今回のような超音波装置を用いて “動き”の評価をプラスすることで
より正確な診断を得ることが可能となります。

また、超音波検査装置は、X線では評価できない筋肉や靭帯、
腱を描出することができ、これらの評価を客観的に行うことができます。

 大腿四頭筋を短軸断像で診る場合

・ 大腿骨遠位1/3の部位で大腿骨に対し、垂直となるようにプローブを当てます。
・ 一画面で内側および外側を描出することはできないので、内側、外側と分けて描出します。

   こちらが超音波検査で描出された
   大腿四頭筋、および縫工筋です


実際に人医療の整形外科領域では、超音波検査装置を用いた診断や
リハビリ評価が除々に広まりつつあります。
まだまだ整形外科と超音波検査は結びつかない印象が強いと思いますが、
超音波検査の有用性は無限にあると考えています。


先月、整形外科疾患をエコーで診る為の獣医学書も発売になりました 
著者は、以前VRセンターでエコーの院内セミナーを行って頂いた
本阿彌宗紀先生です。

これからの 整形外科の診断、治療方針の決定、術後の経過評価に
超音波検査を用いることで、より正確で客観的な評価を行うことができると期待しています。

コメントする

CAPTCHA