ブログ
入院患者さん通信~もなかちゃんの水中リハビリ~ 2017.10.29
今回は、もなかちゃんが取組んだリハビリの様子を動画で紹介します。
とってもかわいい動画ですよ
☆∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴.☆
こんにちは。整形外科動物看護師の杉井です。
今回、膝蓋骨内方脱臼の手術後にリハビリテーションを行った患者さんを紹介します
手術を行ったのは、もなかちゃん。2か月齢のトイプードルです
もなかちゃんは膝蓋骨内方脱臼という病気を患っていました。
膝蓋骨内方脱臼は、膝のお皿の骨が内側に脱臼してしまう病気です。
症状を四段階で分けることが多く、もなかちゃんの場合は両足とも
一番重度な症状で、後ろ足を使ってうまく歩くことが出来ず
手術が必要と判断されました。
小さなもなかちゃんにとって、手術は大きな負担でしたが、それでも
両足同時というとても大きな手術を頑張って乗り越えてくれました。
手術後3日程で後ろ足を使って歩けるようになってきましたが、
まだまだおぼつかない足取りでした
そこで、担当獣医師と相談し、手術後1週間で水泳のリハビリテーションを開始
リハビリテーションの目的は、関節の動きの改善と筋力の増強です
水中でのリハビリテーションは陸上と違い浮力があるため
体重による膝への負担を軽減できます。
更に水中は水圧により空気中の何倍もの抵抗が生じ
効果的なトレーニングを行うことができます。
リハビリテーションを行っている姿がこちらです
一生懸命足を動かしています
写真をクリックして下さい。動画が流れます
リハビリテーションを行う際に気を付けていたことは、
大きく二点あり、過度に疲れさせないことと熱中症です。
過度に負荷をかけると関節の痛みや筋肉痛など
体に悪影響を及ぼすことがあります。
また、水中で激しく動くことにより熱中症になる可能性もあります。
そのため、もなかちゃんの様子を常に観察し、リハビリテーションの時間を定め
水温は低めに設定してリハビリテーションを行いました。
入院室でリラックスタイム
写真をクリックして下さい。動画が流れます
約2週間のリハビリテーション。
もなかちゃんはすごく頑張ってくれたので走る事もできるようになりました
ご家族にも喜んで頂き、私もすごく嬉しく仕事に対するやりがいを
改めて感じることができました。
入院中のもなかちゃん
写真をクリックして下さい。動画が流れます
手術後6週目の検診に来院された時のもなかちゃん
写真をクリックして下さい。動画が流れます
リハビリテーション前後を比較すると、だいぶ膝も伸びており
かなり歩様は改善していました
経過は良好と獣医師からのお墨付きをもらったもなかちゃんでした
初めまして。
おおよその手術に関する費用を教えて下さい。
宜しくお願いします。
西川
もなかちゃん!生後2ヶ月という小さな身体で両足の膝の手術に耐えて偉いですね!リハビリと走る姿がとても可愛い