ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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VRCグランドカンファレンス “歯科学セミナー”                             2017.10.22

VRセンターで定期的に開催している
”VRCグランドカンファレンス” を紹介します。

今回は、VRセンターとしては珍しい企画
『歯科学』に関するセミナーを2部構成で行いました。
4時間と長時間のセミナーでしたが、70名の先生方に
ご参加頂きました

参加していた田中先生にどんなカンファレンスだったか
レポートしてもらいました

今回のカンファレンスには福岡市より、歯科医師と獣医師の国家資格を
両方取得されている樋口 翔太先生にお越しいただきました。

本セミナーの演題は
『歯科医師の考える~コンセプトをもった獣医歯科学~』

現在動物病院で行われている治療法から、歯医者さんで行われている
治療法も交えた大変貴重なセミナー内容でしたので、その一部をご紹介します。

歯の病気と聞いて・・・
口臭 や 歯石の沈着 をイメージされる方は多いのではないでしょうか。
口臭や歯石の沈着は歯周病のシグナルとして大変重要なものです。

歯周病が原因の口臭は口腔内の細菌の増殖により引き起こされます。
口臭の増加は、歯周病の進行を指している可能性があるということです。

ここでいう歯周病とは
◆ 細菌により引き起こされる歯肉炎(歯肉の炎症)
◆ 歯周炎(歯肉に留まらない歯を支える組織の破壊)
のことを指します。

常に湿度と温度がある口腔内は細菌が増殖し易い環境です
また、歯石の沈着がある歯はキレイな歯よりも表面の凹凸が多く、
細菌の住処となり易いポイントとなります。

歯石は細菌(歯垢)の死骸に唾液や血液の中のカルシウムが混ざり固まったものなので
【細菌の増殖(歯垢)⇒ 歯石の沈着 ⇒ さらなる細菌の増殖】 という負の連鎖が起こり
【歯周病の進行 ⇒ 口臭の増加】 へと繋がってしまうのです。

ではどのようにして歯周病のリスクを減らせば良いのでしょうか

セミナー内で樋口先生は
◆ 『歯そのものに「細菌の塊(歯垢)」や「歯石」を付着させないために
  定期的に歯のスケーリングを行うこと

◆ 『整えた環境を少しでも持続させるために
  ご自宅での歯磨きなどのアフターケアが必要でること

を強調していました。

歯周病は日頃のケアが必要な病気です。
見た目はキレイだから大丈夫と思わずに
一度かかりつけの動物病院さんへ相談なされてはいかがでしょうか

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