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田戸先生 海外学会報告(VSSO) 2018.5.8
今回は、腫瘍科の田戸先生が先月参加したハワイの学会についてお伝えします
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腫瘍科の田戸です。
4月にハワイのマウイ島で開催された獣医腫瘍外科の学会に参加してきました
2年毎に開催されるVSSOという学会で、前回はカリフォルニアのナパで
開催されていましたが、今年はより近くなった為か日本から参加の先生が
増えていたようです。
ウェルカムドリンクパーティーの様子
学会の開始はフラダンスからです
今回のVSSOは4(Ⅳ)回目という事でテーマは4つに分かれていました。
◆ InvasIVe(侵襲的)
◆ ReconstructIVe(再建)
◆ RadioactIVe(放射性同位体)
◆ DisruptIVe(突破口)
どこまで出来るか
どのように手術(再建)をするのか
診断の精度をあげるにはどうすればよいのか
第4の治療法にはどのようなものがあるのかを
様々な先生が話すのですが、獣医師だけではなく医師も招聘して、
より拡がりをもった議論をしていたのが印象的でした。
医師資格と獣医師資格の両方を持っている人がいたり、
獣医師が人の医学研究所で研究していたりと、
治療対象という垣根を超えてオープンに協力しあっている点は
アメリカの素晴らしい点だと思います。
日本もいつの日かそのようになる事を願って止みません。
外科学会ですが、手術の話をするというよりは手術の限界をどのように超えるか
という点が、最も熱意をもって話されていました。
今回のVSSOも世界を代表する腫瘍外科の獣医師が一堂に集まる
エキサイティングな学会でした。
病院の診療や手術を休んでいた身分で申し訳なかったのですが、
1日だけ観光もしてきました。
今回の会場になったマウイ島は日本人の観光客もほとんどおらず、
観光地らしさはありませんでしたが、小さい島であるにもかかわらず
自然は雄大です。
上の写真は島の最高峰のハレアカラ山です
低く見えますが3000メートルを超えています。
車で山頂まで行けるのでレンタカーで行ってきました
山頂についた時には周りは一面の雲で、何も見えなかったので
特に感想はありません。
日本に帰ってくると日本が一番落ち着くのですが、
海外のトップランナーと話しているとやはり刺激を受けます。
海外が必ずしも進んでいるわけではなく、日本の方が症例数が
多いものもあり、そういったものもアピールすることで、より動物たちの
受けられる医療が発展することを心から期待しています。