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新規導入機器紹介:サンダービート                                2018.5.26

今回は新しく導入した手術器具 “サンダービート” を紹介します

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腫瘍科の田戸です。
今日は手術器具の紹介です。

より安全で確実な手術を行うためには、経験や鍛錬も必要ですが、
最良と思われる器具を更新する事も同じように重要です。

腫瘍を摘出するには、血管を剥がして、結んで、切断する事が
必ず必要になってきます。

腫瘍は血液を欲しがるので細かい血管が入り乱れるように流入します。
それらをすべて結紮すれば確実ですが手術時間がどんどん長くなってしまいます。

そこで様々な器具を用いて止血を行っていくのですが、
今までは主に 電気メス と 超音波メス を使用してきました。


これらには一長一短があって、状況によって使い分けていましたが、
それらを一つにした器具が開発されました

超音波で血管の蛋白質を固めて止血する上に、電気を流して、
より確実に止血する事が
可能となりました。

超音波メスだけでも止血して、血管を切断する事は可能でしたが、
大きめの血管だと出血するリスクがありました。

電気メスを組み合わせる事により止血能力が向上し、結果として
手術が安心して行えるようになり、スピードも向上します。
また体の中に残さなければならない糸の量も少なくなるので、
より負担が無い手術が可能になっています。

超音波メスはハーモニックと呼ばれていましたが、今回の手術器具は
音波に電気を組み合わせているのでサンダービートという名称です。
すごくカッコいい名前ですね

ちなみに超音波メスも新しくなり、その名もソニックビートと言います。
こちらもカッコいい名前です


ネオベッツVRセンターでは、技術だけではなく、このように新しい器具も
積極的に取り入れています。

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