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院内セミナー “消毒” 2018.7.15
今回は、少し前に開催した院内セミナーについて杉井動物看護師がレポートします
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こんにちは。動物看護師の杉井です。
VRセンターでは、毎日多くの動物の検査・手術を行っています。
そういった日々の業務の中で欠かすことのできないものが『消毒』です。
先日、大分県ひぐち動物病院から樋口飛鳥先生をお招きし、
『消毒』に関しての院内セミナーを開催しました。
始めに消毒とは、「生存する微生物を除去すること」を言います。
そして消毒が必要な理由として、感染予防・伝播防止の二点が挙げられます。
この二つの理由を前提とし、様々な場面において、適切な消毒を行う必要があります。
今回のセミナーは適切な消毒を行うために『何をどこに使うのか』がポイントでした。
そのために必要な事項が以下になります
消毒する対象
生体
非生体
消毒する方法
物理的消毒 : 消毒剤を使用しない
化学的消毒 : 消毒剤を使用する 消毒の効力
高水準消毒 : 芽胞が多数存在する状況を除き全ての微生物を死滅
中水準消毒 : 栄養型細菌、ほぼ全てのウイルス・真菌を殺滅
低水準消毒 : ほぼ全ての栄養型細菌、特定のウイルス・真菌を殺滅
この3つを踏まえ、消毒を行います。
例えば、開腹手術時の皮膚消毒にはアルコールやクロルヘキシジンを使用します。
適切な消毒を行う事が出来なければ、手術において感染のリスクの上昇だけでなく、
消毒行為そのものが炎症などのトラブルを引き起こし、患者である動物を
危険にさらす可能性があります。
動物を守るためにスタッフとして知っておくべき知識であると共に、
とても実践的で明日から役に立つことが多くとても身になるセミナーでした。