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小山先生 海外学会報告(ACVO) 2018.10.28
今回は、小山先生から毎年参加しているアメリカ獣医眼科学会(ACVO)
参加報告をお伝えいたします
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今年も9月26日から29日までアメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスで
行われたアメリカ獣医眼科学会(ACVO)の年次大会に参加してきました
ミネアポリスはアメリカの中央北部に存在し、北海道と同じぐらいの緯度です。
私たちが訪れた時は日中でも10度以下と寒い日が続いておりました。
今年のメインテーマは無かったのですが、トピックとして
よく挙げられていたのは「角膜クロスリンキング」でした
クロスリンクとは
「架橋」という意味で、光感受性物質であるリボフラビン(ビタミンB2)と
紫外線を使って角膜のコラーゲン繊維を架橋する治療を言います。
架橋されることにより角膜の強度が増します。
人では角膜が浮腫を起こして円錐形に変形する角膜円錐という疾患に対し
実施されているのですが、獣医では角膜融解の症例に対して実施し、
治癒期間が短縮されたと報告がありました。
またクロスリンキングを行う時にリボフラビンを角膜内に浸透させる方法を応用し、
点眼薬を効率よく角膜内部に浸透させる装置の展示もありました。
その他には緑内障に対する新しいデバイスの報告もありました。
今までのものに比べて早く簡単に設置できるのが特徴です。
まだ市場には出回っていないので、今後の症例報告が期待されます
展示では前述した新しい機械や新しい薬も出ており、毎年行くたびに
新しい発見があります。
獣医眼科のみの大会なので、眼科に特化した機械や器具、
薬などが一堂に会し、通常の学会では味わえない興奮を覚えます。
少しでも日々の診療に役立つことがないか、応用できないかとワクワクします
今年も参加のために休診させていただき、ご迷惑をおかけしました。