ブログ
VNブログ 【入院中の看護】 2020.10.10
こんにちは
動物看護師の橋本です
最近はコロナウイルスの影響で大変な毎日ですが、
予防を怠らず日々業務にあたっています。
早く終息してほしいものですね・・・
さて、今回は私が看ている神経疾患で入院される患者さんに対して
院内で行っている看護とお部屋のレイアウトをいくつかご紹介します
神経疾患で入院される患者さんは様々ですが、
その中でも1番多い病気が・・・
椎間板ヘルニア(頸部・胸腰部)です。
椎間板ヘルニアで入院する患者さんの看護に着目してご紹介していきます
まず、私たちが着目する症状として ふらつきながらでも歩ける状態
後ろ肢を引きずっており歩けない状態
四肢が動かせないor動かせるが寝たきりの状態
この3つに分類し、患者さんに合った看護とそれぞれお部屋の
レイアウトを工夫しています
≪ふらつきながらでも歩ける患者さんの場合≫
↑床材のレイアウト
ゴムマットやヨガマットを敷いています。
転倒を防止するために滑らない床材を心がけています。
また、ふらつきが強い患者さんの場合は壁に保護マットを貼ります
場合によっては、食器などにつまずいてしまったり、
ふらつきにより上手に採食が出来ない患者さんに対しては、
飲食の補助を行っています。
≪後ろ肢を引きずって歩けない患者さんの場合≫
↑お部屋のレイアウト
緩衝材(通気性が良く、柔らかい素材)を敷いています。
これを入れることで、床ずれや後ろ肢を引きずって歩いた時の
擦過傷を予防できます!
また、排泄をするたびに下半身が汚れるので定期的な清拭やシャンプーも行います
≪寝たきりの患者さんの場合≫
↑食事の補助を行っている様子です。
上半身は必ず伏せになるようにして行います。
(誤嚥を予防する為です)
体勢を自力で変えられない患者さんに対して飲食の補助
(飲水補助は3~4時間毎)と定期的な体位の変換を行います。
(体位変換は患者さんの体重や状態によって時間は様々ですが大
体3~4時間毎)
寝たきりの患者さんの場合も排泄により下半身が汚れるので清拭を行い、
身体の清潔を保ちます
ちなみにお部屋のレイアウトは歩けない患者さん同様に緩衝材を敷いています!
上記以外にも、入院のストレス軽減のため、環境整備やケア、食事の選択など、
患者さんにとってより良いものにすることはもちろん、
飼い主さんにとって家族であるペットを預ける不安を少しでも減らせるように
工夫していきたいと思っています
※写真にご協力頂いた岩崎様、ジャッキーちゃんありがとうございました