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新規導入機器紹介:MRI 輸液ポンプ 2021.1.16
今回は総合診療科の澤木先生が、新しく導入した機器を紹介します
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新しく導入した機器は、MRI室の輸液ポンプになります。
こちらは、当センターのMRI室の写真です
MRI室では非常に強い「磁場」が発生する為、注意書きの通り
「磁性体(金属製品など磁器を帯びるもの)」の持ち込みは厳禁です
実際のMRI室の室内写真になります
MRI室には専用の麻酔器
生体モニター
輸液ポンプ があります。
今回は に注目して、お話したいと思います。
MRI検査は、ほとんどの患者様は麻酔を掛けて検査対応していますが、
人間と同じ様に、ワンちゃんネコちゃんも高齢化によって、
循環器疾患などの基礎疾患を持っている患者様も、決して少なくありません。
循環器疾患などをお持ちの患者様の場合、より注意深く血圧や心拍数などを
管理する必要があり、その様な患者様の麻酔管理では、循環器のお薬を
併用するのが一般的です。
・・・しかしながら、病院で使用されている輸液ポンプでは「磁性体」に該当してしまい、
MRI室に持ち込んで使用する事が出来ません。
では、どうやって検査で患者様の循環管理をしているのでしょうか
こちらは、当センターがMRI室で実際に使用している輸液ポンプです
当センターでは「MRI室に持ち込み可能な」特殊な輸液ポンプを使用しています。
写真を見て頂くと、上の部分に「A」「B」と書いてあります。
この点滴器は、AとBで異なる種類の点滴やお薬が同時に使用できる様に
なっているのです。患者様によっては、点滴の量を調整しつつ、
血圧や心拍数を調節するお薬を一緒に使ったりする事で、
患者様ごとに合った調整がしっかり出来る様になっているのです。
当センターでは、MRI室専用の麻酔器による適切な換気、
MRI室対応モニターによる状態の把握、MRI専用の輸液ポンプによる
患者様にあった輸液管理、これらを最大限に用いる事で、より安全性の高く、
患者様に負担の少ないMRI検査を目指して、日々検査を実施しています。