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VNブログ 【愛犬の病気のお話】                                       2021.3.4

こんにちは
動物看護師の北岡です

今回は我が家の愛犬ディオ( M・ピンシャー 15歳 去勢♂ )が患った
病気についてお話させて頂きます。

口の中のできものを発見したのは一昨年の12月頃でした。

                  
              赤く腫れているのが腫瘤です。

すぐに当センターの獣医師に相談し、病理組織検査の為、
鎮静をかけて腫瘤のみを切除しました。

検査結果は・・・悪性黒色腫(メラノーマ)でした。
再発・転移の可能性が非常に高く悪い腫瘍です

悪性黒色腫の場合、広範囲に取り除かなければならない為、
上顎の後ろ半分を切除する手術を行いました。

高齢なこと・心臓も悪い為、麻酔のリスクと闘いながら、
先生達と無事手術を乗り切ることができました

                         手術前
      

                        手術直後
      

少し目の下が凹んでいる程度で、見た目はほとんど分かりません。
手術後、今まで通りしっかりとご飯を食べることができ、安心しました
また、今後の検診は肺や、その他部位への転移確認の為、
数カ月に1回レントゲン検査に通うのみです

転移も認められず、1年が経とうとしていた昨年の9月
下顎のリンパ節(右側の喉の辺り)が腫れていることに気付き、すぐに検査へ。
細胞の検査で『転移を疑う』との結果が・・・。

喉の辺りなので呼吸がしづらく、ご飯を食べづらくなる可能性がある為、
先生には手術を進められましたが、前回同様麻酔リスクを考えると、
今回はすぐに手術に踏み切ることができませんでした。
(この時私は動物看護師ではなく、一飼い主としてディオにこれ以上
つらい思いはさせたくないという気持ちが強く、様子を見ました。)

しかし、検査から約1週間後にはリンパ節の腫れは倍ほどに大きくなり
このままの状態にしておくことはできず、手術することを決めました。

リンパ節の切除の為、前回の手術より短時間で無事に終わりました。
(毎回ヒヤヒヤしていますが・・・

1日入院し、退院しました
リンパ節を切除した為、数日は腫れが続きますが、呼吸は問題なく、
ご飯もしっかり食べることができています


白い帽子は傷口を掻かないようにする為のカバーです。
2週間後の抜糸まではこのままです。


2週間後の抜糸で傷口はほとんど分かりません

現在、他に転移はありませんがこれから先は分かりません。

日頃から何か変化があればすぐに病院へ行くよう気をつけていただければ、
悔いのない治療の選択ができると私は考えています。
今回のディオの件でより一層、動物の苦しみ・小さな変化を分かって
あげられる動物看護師を目指したいと思いました

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