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VNブログ 【グルーミングのお話し】 2016.6.30
今月のVNブログは上田動物看護師から
グルーミングに関するお話しです。
こんにちは、動物看護師の上田晃嗣です
私はだんじり祭りが有名な大阪の南部にある岸和田市出身で
高校卒業後、VRセンターの隣にある専門学校で3年間
動物看護を学びました
当センターに就職し今年で2年目になります。
まだまだ勉強することはたくさんありますが、少しずつ仕事の
幅が増え、日々やりがいを感じて仕事をしています。
現在私が興味を持っていることは当センターで行なう
“グルーミング(お手入れ)”です。
専門学校在学中に動物看護とは別にグルーミングの授業や
トリミング講座にて学ぶ機会がありました。
動物が綺麗になっていく姿に喜びと楽しみ、そしてやりがいを
感じました。
卒業後も時々専門学校へワンちゃんのカットをしに行ったり
友達に頼まれた時はカットをしに出かけています
就職してからグルーミングをする機会は減ったものの、様々な
病気の動物たちと日々接する中で、何か少しでもグルーミングに
関して役立つことはないかと考えるようになりました。
今回は現在当センターで行っているグルーミングを少し
紹介したいと思います
足裏の毛刈り
整形外科疾患(骨折、前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼など)や
神経疾患(頸部または胸腰部椎間板ヘルニア、環軸椎亜脱臼など)を
持つ動物に対してよく行なっています。
なぜ必要
→足裏の被毛が伸びているとフローリングなど床の材質に
よっては滑ってしまうため
整形外科疾患の場合、滑って転ぶことにより病態が悪化
することがあります。
また、プレートやピンを用いて骨を固定する手術を行った
場合再骨折やピンが曲るリスクがあります
→リハビリの効果を促進させるため
足が麻痺してしまう疾患の場合、手術後にリハビリが必要な
場合があります。
足裏の被毛を刈ることにより足の踏ん張りが効きやすくなります。
肛門周りの毛刈り・お尻周りの被毛のカット
なぜ必要
→病気やストレスにより便が緩くなってしまうと、お尻周りの
被毛が汚れてしまうため
入院中の動物たちの被毛が便で汚れてしまった場合
その部分だけシャンプーを行ないますが、病気で
しんどい時は、負担も大きくなるため汚染範囲の軽減と
洗浄時間の短縮を目的に行います。
目周りの被毛のカット
なぜ必要
→目周りの被毛が伸び被毛が目に入るとそれが刺激になり
涙の量が増えたり、目が充血したり、目ヤニが出たりするため
人でも前髪が目の中に入るとチクチクして痛いですよね
その刺激を取り除いてあげるために目にかかる被毛をカットします。
以上、日々行なっているグルーミングについて少し紹介しました。
他にも耳掃除やブラッシング、目ヤニ取りなど動物たちの状態を
見て随時行なっております。
これからも動物たちに少しでも快適な生活を送ってもらうために
頑張っていこうと思います