ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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手術室改装工事                                                2017.12.28

今月、手術室の改装工事を行いました

VRセンターには3つの手術室があります。
年間1,600件以上の手術を行っているVRセンターでは
3つの手術室が毎日フル稼働しています

第1第2第3とすべての手術室で同時に手術を行ったり
外来の患者様の受付時間前の早朝や、診療後の夜遅くから
手術を行うこともこともしばしばです。

今回は開院当初から使用している第1第2手術室と
手術準備室の改装工事を行いました。

                    こちらが第1手術室

        主に整形外科や眼科、診療依頼の多い
        門脈シャントの手術も行なっています。

     
   第1手術室には大型機器を多く設置しており、
   すべての機器を運び出し閑散とした手術室の床は
   日常の掃除では落ちない染み付いた黒ずみが広がっていました

   
    今回工事日程は4日間。短期間の為、
        翌朝から早速床の張替えがスタート
  

          
                    こちらは第2手術室

          こちらでは腫瘍科の手術が多く行われており
          放射線治療器も設置しています。
    
        
        あっと言う間に床の張替えが終了し
        手術室は見違える程明るくなりました


  
       
           そしてこちらが手術準備室
  
   棚の中には手術で使用する多くの器具を収納しています。
   手術準備や器具の滅菌もこの部屋で行っています。

     
      黄色く変色していた床の張替えと
          建具の取替えをし、閉めずらかった収納棚の扉も
          気持ちよく閉まる様になりました 
  

   工事最終日は照明器具の入れ替えです
 
           手術中、術部を照らす照明器具、無影灯です。

         LEDを光源とし、様々な深度での光や色の
         調整が可能となりました
    

すべての工事が終了すると、翌朝から手術が行なえる様
夜間にすべての機器を定位置に戻す大仕事が
男性看護師が率先して作業をし、見事予定通り工事は終了しました

手術室が使用できない間、ご迷惑をお掛け致しました。
リニューアルした手術室でまた多くの患者様の手術を
より迅速に行い、患者様が元気に退院していく姿が見れるよう
努めていきたいと思っています。

献血 ご協力ありがとうございました                                    2017.12.21

先日、ベルンちゃんが献血に協力してくれました。
緊急手術を行う患者様の為に急遽来て頂きとても助かりました。

クリスマス迄カウントダウンスタート
VRセンターにご来院される患者様もクリスマス風のリボンや
サンタ柄のスカーフなど、みんなかわいいコスチュームで
来られます。
見ているだけでクリスマス気分がアップします

☆動物看護師チーム NAHAマラソンに参加☆                           2017.12.14

先日の王寺先生大阪マラソン完走ブログに次いで
今回は福嶌動物看護師からNAHAマラソン体験記をお届けします

*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。

皆さん、こんにちは。
動物看護師の福嶌歩です。

先日、王寺獣医師が大阪マラソンに参加しておりましたが・・・今回はなんと

動物看護師チーム
(5NAHAマラソンに参加してきました

数年前から王寺獣医師に『マラソン出るか?』と言われていましたが、
元々長距離走が大嫌いな私は断り続けていました
ですが、いつの間にか人生で一度はフルマラソンを走りたいと思うようになり、
今回NAHAマラソンに参加することを決意しました。
大阪マラソンにもエントリーしましたが、倍率が高すぎて落選しました・・・

   大会前日に現地へ向かい、スタッフと合流して受付へ

        各自ゼッケンと参加記念TシャツをGet

受付と済ませた後は皆で沖縄料理を堪能し、翌日の本番に備えてホテルで休息

そして・・・いざ、本番当日
前日はあいにくの雨でしたが、この日はなんとか少し晴れ間が見える程の天気に

NAHAマラソンはフルマラソンの中でも比較的シビアな方で、
制限時間は6時間15分と短め
途中21.3km(中間地点、34km地点、最終ゴール地点直前競技場内
3ヵ所に関門が存在します。
制限時間以内に関門を通過出来なければ、もちろんそこでタイムアウトです


緊張の中・・・
9:00スタート
前半は余力もあり、楽しみながら走りました。
NAHAマラソン名物の7km地点YMCAゾーンもスタッフと笑顔で踊りながら通過
ここはエンドレスでYMCAが歌われており、ランナーはみんな踊りながら通過します

そこからも順調に進み、中間地点の関門を突破したものの・・・
ここからが本当の戦い。
噂には聞いていましたが・・・足が思うように動かない
完全に未知の世界でした。

25km地点で左足の太ももに痛みを感じ、ストレッチしようとした瞬間・・・
太ももの裏側を攣るというハプニング。
ここでリタイアか・・・と考えましたが、やっぱり諦めたくないと思い
半泣き状態でストレッチをし、
なんとか復活
そこからはひたすら自分との戦いでした。

途中5人で各自何km地点にいるかなど連絡のやり取りをしており、
同期から一足先にゴールしたとの報告が
それに勇気づけられ、なんとか34km地点の関門をギリギリ突破

私が34km地点を突破したと報告したところ、同期からの
『あとはゴールやな!頑張れ!』というメッセージにまたも半泣き状態

とにかく完走したいという一心で走り続けましたが、結果は残念ながら
あと
2kmという40km地点でのタイムアウトとなりました

後輩2人は、制限時間ギリギリでなんとかゴール出来たようです
おめでとう★

人生初のフルマラソン、本当にしんどかったです。
正直何度も挫けそうになり、何度も泣きそうになり、
何度も諦めようと思いました。
でもその度に沿道の温かい応援やスタッフからの励ましがあり、
そのおかげでここまで頑張ることが出来ました。

自分でも不思議ですが・・・しんどかったという気持ちよりも悔しい気持ちと、
楽しかった!また走りたい!という気持ちの方が大きいです。

フルマラソンにハマる王寺獣医師の気持ちが、少しわかった気がしました
今回は練習不足だったので、来年はしっかり練習して
必ずNAHAマラソンリベンジします

日頃は仕事仲間として共に頑張る私達ですが、プライベートでも
一緒に食事をしたり、どこかへ出掛けたり、今回のようにスポーツをしたり・・・
先輩後輩関係無く和気あいあいと楽しんでいます

プライベートも一緒に楽しめる仲間がいる素敵な病院だな~と、改めて感じました

前日や当日に『頑張って!』と声を掛けてくれたり応援メッセージをくれたスタッフ、
大会当日に病院で仕事を頑張ってくれていたスタッフ皆に感謝します。
本当にありがとうございました。

献血 ご協力ありがとうございました                                    2017.12.12

先日、ゴールデンレトリバーのきなこちゃんと
ボーダーコリーのテスちゃんが献血に協力してくれました。

12月のお忙しい時期にも関わらずご来院いただきありがとうございました

寒波到来で大阪も寒い毎日が続いています
病院内は半袖で勤務しているスタッフが多いのですが
入院患者さんと外にお散歩に行く際はみんな寒そうです

クリスマスまでもう少し
体調には気をつけて楽しいクリスマスを過してください

大阪マラソン2017 ☆★王寺先生完走★☆                             2017.11.28

11/26(日)第7回大阪マラソンが行われました

大阪の中心地にあるVRセンターの周辺も朝から
交通規制がかかっていました。


      午前中は青空
      玉造筋は車がゼロ

午前中ご予約の患者様にはご不便をお掛けした方も
いらっしゃったと思います。

VRセンターには、マラソンランナーが多数おり、
その中でも特に大阪マラソン出場を楽しみにして
1年を過ごしているのが王寺先生です

ここ数年、毎年VRセンターのスタッフが数名エントリーしますが
ことごとく全員落選が続いていました。
今年は、王寺先生が出場枠を獲得しました

  最近講演活動の準備等で寝不足が続いていると言っていた
  王寺先生ですが、スタートから数キロ地点
  王寺先生が快調に走ってきました

   VRセンター近くではスタッフも応援に
   見逃さないように必死でチェックしていました。

   ランナーにも沿道にもユニークな方が多数
   ミニオンズやマイケルジャクソン、スーツ姿でカバンまで持っている方や
   裸足の方、ブルゾンちえみ風の方など・・・・
   見ているだけで楽しくなる大阪マラソンでした

気になる王寺先生の記録は
3時間55分 好タイムで完走しました

念願の大阪マラソンを走った王寺先生からひと言
ご協力いただいたみなさま ありがとうございました。
また来年がんばります

来週はNAHAマラソンを動物看護師チームが走ります

2017 動物愛護フェスティバル                                  2017.11.16

11月12日の日曜日。
ぽかぽかいいお天気の中、大阪城公園で
動物愛護フェスティバルが開催されました

毎年協賛はさせていただいていましたが、

なんと
今年は、フライドポテト&チキンナゲットで初出店

診察の合間に準備を進めて進めて

  

当日は少し出遅れ気味のスタートとなり、

 

慣れない調理に手間取りお待たせする時間も多々ございましたが

あたたかく見守っていただき
大盛況の上、
無事に終えることが出来ました

動物と一緒にすごす、日常のオーナー様とふれあうことができて
楽しく一日を過ごすことが出来ました。 
                                                         戸次獣医師

地域の方々の楽しそうな笑顔をたくさん見ることができ、
大阪の一員になれた一日でした。 
                                                         日高獣医師

想像していたよりもたくさんの人が来てくれて忙しかったですが、
とても楽しかったです。
VRセンターに来られているオーナー様にも喜んで頂けたのも
良かったです。VRセンターの違った一面を見せられた一日だったと思います。
ぜひ来年もやりたいです。 
                                                        吉平動物看護師

いつもと違うスタッフの様子をご覧いただけたのでは?と、思います。

意外にも、嫌いではないので・・・
来年はどうしようかと、画策中です。 (竹内)

小山先生 海外学会報告(ACVO)                                      2017.11.9

今回は、眼科の小山先生が先月アメリカで参加した
眼に関する学会『ACVO』についてお伝えします

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10
月の11日から15日までアメリカ獣医眼科学会の年次大会に
参加してきました
この大会にはほぼ毎年参加させていただいています。


今年はメリーランド州ボルチモアで開催されました。

ワシントンD.C.から1時間ほどの場所にあり、
日本とは13時間の時差が
あります

今年は日本から遠い東海岸にあることもあり通常よりも日本からの
参加者が少ない傾向にありましたが、それでも20名ほどの参加者が
いらっしゃいました。







例年通り2日目と3日目にはポスター展示があり、2日間で49の報告がありました


並行して2日目~4日目には口頭での発表もありました。


今年は新しい緑内障の手術機器(マイクロパルス)を
使用した報告が多くありました。
昨年からこの機器については注目していたのですが、
いよいよ臨床の現場にも登場しそうです

全体を通してのテーマは腫瘍学であり、医師を招いての特別講演では
人医での眼球とその付属器の腫瘍についてのレクチャーがありました。

動物についての疾患は見慣れているのですが、さすがに人間相手では
かなり
インパクトが強かったです

その他にもエキゾチック動物に関する発表や硝子体手術、
オキュラーサーフェス(眼表面)に関するセッションにも分かれており、
できれば同時に2会場で
聞きたかったぐらいです。

最後に5日目の特別セミナーにも参加してきました。
やはり腫瘍学に対する
セミナーでした。

アメリカの大学に眼球専門の病理診断を行っているところがあり、
そこで集まる眼科腫瘍の疫学、新しく分類された眼球腫瘍についての
話が
ありました。

また、病理診断に対する免疫染色に対する話や
腫瘍の発生に対する遺伝に
関する研究など、
日々の診療ではなかなか馴染みが薄いけど
これからの
獣医学の発展に役立ちそうな話も聞けました。

セミナー自体は半日のコースでしたが、もっと時間があれば良かったと

思われる興味深いセミナーでした。

今年も1週間のお休みをいただき、VRセンターのスタッフにも、
紹介していただく主治医の先生、通っていいただく患者様にも
不便な思いを
させてしまったかと思います。

参加させていただけたことに感謝しつつ、
そこで吸収した知識、
入手した機材を日々の診療に役立てたいと思って
おります

“11/12(日)大阪動物愛護フェスティバル開催”の案内                       2017.11.5

ここ最近、すっかり秋めいてきましたね
朝晩は寒いくらいですが、お昼間はお天気がいいと
お出かけするにも気持ちのいい季節ですね。

こんな季節には、11/12(日)に大阪城公園で開催される
動物愛護フェスティバルに行ってみてはいかがですか
10時~16時頃迄様々な催しが企画されています。
ワンちゃんも一緒に参加できますよ

        詳細はこちらをクリック

今年はVRセンターもブースを出します
ブースでは、整形外科のスタッフが中心となって
チキンナゲットとフライドポテトを販売します

診療中とは違うワイワイモードのスタッフ達に会いに来てください

他にも、動物関連の団体が飲食や体験の様々なブースをだしています

 盲導犬・警察犬のデモンストレーション
 ワンちゃんのしつけ教室
 獣医師による動物健康相談
 子ども獣医師体験
 ペット関連用品のサンプリング    などなど。
盛りだくさんのイベントですよ

例年お天気に恵まれないことが多いですが、今年はお天気に恵まれますように

入院患者さん通信~もなかちゃんの水中リハビリ~                           2017.10.29

今回は、もなかちゃんが取組んだリハビリの様子を動画で紹介します。
とってもかわいい動画ですよ

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こんにちは。整形外科動物看護師の杉井です。
今回、膝蓋骨内方脱臼の手術後にリハビリテーションを行った患者さんを紹介します

手術を行ったのは、もなかちゃん。2か月齢のトイプードルです
もなかちゃんは膝蓋骨内方脱臼という病気を患っていました。

膝蓋骨内方脱臼
は、膝のお皿の骨が内側に脱臼してしまう病気です。
症状を四段階で分けることが多く、もなかちゃんの場合は両足とも
一番重度な
症状で、後ろ足を使ってうまく歩くことが出来ず
手術が必要と判断されました。

小さなもなかちゃんにとって、手術は大きな負担でしたが、それでも
両足同時という
とても大きな手術を頑張って乗り越えてくれました。

手術後3日程で後ろ足を使って歩けるようになってきましたが、
まだまだおぼつかない
足取りでした

そこで、担当獣医師と相談し、手術後1週間で水泳のリハビリテーションを開始
リハビリテーションの目的は、関節の動きの改善と筋力の増強です

水中でのリハビリテーションは陸上と違い浮力があるため
体重による膝への負担を
軽減できます。
更に水中は水圧により空気中の何倍もの抵抗が生じ
効果的な
トレーニングを行うことができます。

  

    リハビリテーションを行っている姿がこちらです
    一生懸命足を動かしています


         写真をクリックして下さい。動画が流れます

リハビリテーションを行う際に気を付けていたことは、
大きく二点あり、
過度に疲れさせないことと熱中症です。

過度に負荷をかけると関節の痛みや筋肉痛など
体に悪影響を及ぼすことがあります。

また、水中で激しく動くことにより熱中症になる可能性もあります。

そのため、もなかちゃんの様子を常に観察し、リハビリテーションの時間を定め
水温は低めに設定してリハビリテーションを行いました。

          入院室でリラックスタイム

   写真をクリックして下さい。動画が流れます

約2週間のリハビリテーション。
もなかちゃんはすごく頑張ってくれたので
走る事もできるようになりました
ご家族にも喜んで頂き、私もすごく嬉しく
仕事に対するやりがいを
改めて感じることができました。

            入院中のもなかちゃん

   写真をクリックして下さい。動画が流れます

 手術後6週目の検診に来院された時のもなかちゃん
   
   写真をクリックして下さい。動画が流れます

リハビリテーション前後を比較すると、だいぶ膝も伸びており
かなり歩様は
改善していました
経過は良好と獣医師からのお墨付きをもらったもなかちゃんでした

VRCグランドカンファレンス “歯科学セミナー”                             2017.10.22

VRセンターで定期的に開催している
”VRCグランドカンファレンス” を紹介します。

今回は、VRセンターとしては珍しい企画
『歯科学』に関するセミナーを2部構成で行いました。
4時間と長時間のセミナーでしたが、70名の先生方に
ご参加頂きました

参加していた田中先生にどんなカンファレンスだったか
レポートしてもらいました

今回のカンファレンスには福岡市より、歯科医師と獣医師の国家資格を
両方取得されている樋口 翔太先生にお越しいただきました。

本セミナーの演題は
『歯科医師の考える~コンセプトをもった獣医歯科学~』

現在動物病院で行われている治療法から、歯医者さんで行われている
治療法も交えた大変貴重なセミナー内容でしたので、その一部をご紹介します。

歯の病気と聞いて・・・
口臭 や 歯石の沈着 をイメージされる方は多いのではないでしょうか。
口臭や歯石の沈着は歯周病のシグナルとして大変重要なものです。

歯周病が原因の口臭は口腔内の細菌の増殖により引き起こされます。
口臭の増加は、歯周病の進行を指している可能性があるということです。

ここでいう歯周病とは
◆ 細菌により引き起こされる歯肉炎(歯肉の炎症)
◆ 歯周炎(歯肉に留まらない歯を支える組織の破壊)
のことを指します。

常に湿度と温度がある口腔内は細菌が増殖し易い環境です
また、歯石の沈着がある歯はキレイな歯よりも表面の凹凸が多く、
細菌の住処となり易いポイントとなります。

歯石は細菌(歯垢)の死骸に唾液や血液の中のカルシウムが混ざり固まったものなので
【細菌の増殖(歯垢)⇒ 歯石の沈着 ⇒ さらなる細菌の増殖】 という負の連鎖が起こり
【歯周病の進行 ⇒ 口臭の増加】 へと繋がってしまうのです。

ではどのようにして歯周病のリスクを減らせば良いのでしょうか

セミナー内で樋口先生は
◆ 『歯そのものに「細菌の塊(歯垢)」や「歯石」を付着させないために
  定期的に歯のスケーリングを行うこと

◆ 『整えた環境を少しでも持続させるために
  ご自宅での歯磨きなどのアフターケアが必要でること

を強調していました。

歯周病は日頃のケアが必要な病気です。
見た目はキレイだから大丈夫と思わずに
一度かかりつけの動物病院さんへ相談なされてはいかがでしょうか