ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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VNブログ 【動物医療グリーフケア】                                  2022.3.16

こんにちは。動物看護師の長谷です。
今回は私が学んでいる「動物医療グリーフケア」について紹介します

皆さんは「グリーフ」という言葉を聞いたことはありますか

Grief」とは、直訳すると「悲嘆」という言葉にあたります。
自分にとって大切なものを失ったとき、または失うかもしれないと
感じたときに誰にでも起こるごく自然な心と身体の反応です。

例えば
家族動物さんが普段と違う様子を見せた時、皆さん不安になりますよね?
その感情が「グリーフ」です。
「動物医療グリーフケア」は飼い主さん、家族動物さんがグリーフを抱えたとき、
今までの日常を送れるように支えていくための心のケアと思ってください。

当院にご来院される方は、まず主治医さんを受診します
詳しい検査や手術が必要となった場合、主治医さんからの紹介で
当院に来院されます。

ご予約後、予約日時までの待機期間、飼い主さんは様々な
不安を抱えることかと思います。

詳しい検査が必要ということは、
「重大な病気があるかも」
「治る病気なのかな」
「初めて行く病院だから不安」
などの感情を抱くのではないでしょうか。

また家族動物さんも、普段乗らない長時間の車での来院や、
更に初めて来る場所で緊張も増えます
体調も優れない場合が多いので、余計に体力を消耗します。

つまり当院に来院される飼い主さん、家族動物さんは
普段の主治医さんへ診察に行かれる時よりも大きな
グリーフを抱えている場合が多いと考えられます。

グリーフを学ぶ前の私は、飼い主さん、家族動物さんが
抱いているグリーフを汲み取りながらも、この対応でいいのか?
かけた言葉は適切だったか?悩みながら接していました。

もっと飼い主さん、家族動物さんの抱える不安な気持ちに
寄り添いたいと思いながらも、正解がなにか分かりませんでした。

セミナーを受け、
自分の対応が間違いではなかったことを知り、安心すると同時に、
「あの時飼い主さん、家族動物さんにもっとできることがあった」
「もっと伝える言葉があった」と、反省の気持ちも抱きました。

現在は、飼い主さんが悩みや不安を話しやすい雰囲気や、
こちらからのお声かけをより意識し、動物医療グリーフケアの
実践に日々取り組んでいます

今後も勉強を継続し、飼い主さん、家族動物さんに寄り添えるよう、
新たな学びを得ていきたいと思っています。


         2018年  第1回 開催フォーラム マレーシアにて
                   
  
    現在はリモートにて開催されています

WEB問診票                                               2022.2.25

こんにちは
受付の西野です

今回は、先日より導入しましたWEB問診票のご案内をしたいと思います

初めてのご来院や、数年ぶりのご来院の方に問診票の記入をお願いしております

これまで通り、ご来院時にご記入いただくか、事前にプリントアウトいただき
ご記入いただいても構いませんが、可能であれば、
スマートフォンなどから送信できる WEB問診票 をご利用いただけると、
事前にカルテの準備が出来るので、窓口での手続きがスムーズです

紙の問診票の左上にもWEB問診票のQRコードを載せています

ホームペジからの入力方法
トップページの下の方の「飼い主様へ Q&A・問診票」をクリック
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  「WEB問診票 入力」へ進み、ご入力後「送信」
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その後、ご入力いただいたメールアドレスへ自動返信メールが届き完了です

事前に何かご質問があれば、ご連絡ください

問診票にご入力いただいたご質問は、恐れ入りますが、
当日の診察時にお答えさせていただきます

当日の流れとしては、WEB問診票をお送りいただきましたら、
ご来院時間は予約時間の5~10分前くらいに受付に起こし下さい

紙の問診票をご記入されている方は、カルテの準備がありますので
10~15分前にはお越しください

受付窓口にてお名前をお伝えいただき、主治医様よりお預かりされた
検査資料などがあれば、併せてお渡しください

予約時間に診察室へご案内いたします
診察状況によってはお待たせしてしまう事もございますが、ご了承くださいませ
(現在、診察室へのご入室はお二人までと制限しております)

動物看護師の問診、獣医師の診察の後、検査へと進んでいきます

検査後は、獣医師からの検査結果のお話しがあります

また、診察結果は当センターからご紹介元の病院へ報告書をお送りします

診察までの大まかな流れは以上となります

ご予約日までにお時間があれば是非、WEB問診票のご利用をお願いします

献血 ご協力ありがとうございました                                  2022.2.9

今年に入り、たくさんのワンちゃんに献血にご協力いただきました

もうすぐバレンタイン
みんなのかわいい写真を、バレンタインバージョンの
献血アルバムでご紹介します

               ☆ アーリーくん ☆

                 ☆ ビースケくん ☆

                ☆ シャロームちゃん ☆

           ☆ グレイスちゃん ☆

                     ☆ sunくん ☆

             ☆ スズカちゃん ☆

                         ☆ ボスくん ☆

コロナ禍で外出しずらい中、ご協力いただきありがとうございました
今後もご協力よろしくお願いします。

年始のご挨拶                                                  2022.1.6

2022年がスタートして数日が過ぎましたね

年末年始は寒いながらも、いいお天気だったので
初詣に行かれた方も多いのではないでしょうか。

年始出勤すると、患者様から猫・・・猫・・・猫で
いっぱいのカードが届いていました

      ほっこりとした気持ちで、仕事初めとなりました

   とてもかわいいカードだったので、我が家のネコにも見せて見ました~
   恐る恐る仲間感を感じているようでした なんとなく・・・
         

今年も1/4から本格始動しているVRセンター
整形外科は初日から早朝7時より6件の手術を行っていました。

その他の診療科も、予約が混みあってきておりますが
少しでも多くの患者様を早期に受け入れできるよう
予約調整に余念のない日々です

年末のご挨拶                                                  2021.12.30

今年も残すところ2日となりましたね。

VRセンターの年内の診療は、本日が最終日となります。
診療は15時迄と少し短縮診療とさせていただき
スタッフみんなで大掃除を行い、新年の準備を行いました

今年も新型コロナウィルスの影響で、診察室への入室人数制限や
入院中の面会を控えていただき、お電話やLINEでご様子をお伝えする形を
とらせていただきました。
また、換気の為、真夏の待合は暑い日もありましたが
皆さまにご協力いただき、多くのの患者様にご来院いただきました

また、病院前工事に伴い駐車場が狭くなり、
コインパーキングをご利用いただくこともございました。
ご不便をお掛けしております。

                          新年スタート時の病院入口

                     年末にはこんな状況に変貌しました

隣接している大阪ペピイ動物看護専門学校さんの校舎建設が
着々と進み、来春には完成を迎えるようです

年始は1/2~縮小して診療をスタートします。
1/4~は通常通りの診療となります

献血 ご協力ありがとうございました                                  2021.12.23

先日献血にご協力いただいたワンちゃんたちです

いつもご協力いただいているテスちゃんと玄希くん

 
               テスちゃん 
   

                 玄希くん 

今年もたくさんのドナーさんにご協力いただき
ありがとうございました
来年もご協力よろしくお願いします。

明日はクリスマスですね
VRセンターは、今年も新型コロナウィルスの影響で
忘年会は開催できず、スタッフ全員での集まりはできませんでした。

代わりにスタッフ全員、サプライズで社長から
クリスマスプレゼントをもらいました~

バームクーヘンとガトーショコラのケーキ
スイーツでスイートなクリスマスとなりそうです

ももこちゃんからの贈り物                                         2021.12.6

先日、患者さま ももこちゃん のオーナー様から絵をいただきました

墨絵画家をされているももこちゃんのオーナー様
モノトーンの落ち着いた色調の中にもかわいらしさのある猫ちゃんの絵

下記サイトで様々な活動も見る事ができます

https://www.instagram.com>amchouland

https://www.ambomakoto.com/amchou-land/

                                  
                 待合の一角に飾っています

           実は裏にも・・・・イラストが入っています

この絵をきっかけに、ももこちゃんの話に花が咲きました。

担当していた福嶌動物看護師から当時の思い出話を聞きました

7年前、VRセンターで肺にできた腫瘍を取り除く手術を行ったももこちゃん
手術後、入院中は怖がりながらも頑張ってご飯を食べてくれました

手から食事を促すと、よく食べてくれるという甘えん坊な一面や
少し不満気な表情をしつつも撫でると、気持ち良さそうな
表情をしてくれていたのが印象的でした。
かわいい表情でスタッフみんなの心を癒してくれていました

今回作品を拝見し、ももこちゃんが亡くなった今でも
こうしてたくさんのももこちゃん作品があり
飼い主様の大きな愛情を感じました。

と同時に、来院される患者動物たちが、飼い主様にとってどれ程
大切な存在であり、我々は毎日その大切な命と向き合っていることを
再認識しました。

これからも病気を乗り越え、少しでも長く患者動物と飼い主様が幸せな
日々を過ごすことができるよう手助けができればと思っております

VNブログ 【家族動物のお話】                                        2021.11.25

みなさん、はじめまして。

本年4月よりネオベッツVRセンターの一員となりました、
動物看護師の磯田です。

大阪と奈良の動物病院で10年余り一時診療に従事してきました。

さて本日は、今は亡き大好きな家族動物の紹介をします。

私は小さい頃から動物が好きで、高校生の時、
家族の一員として迎え入れたのが当時4歳の
フレンチブルドッグの エイト でした

      ペットショップで育ち、里親募集により我が家にきたエイト

おもちゃを怖がり、散歩も苦手で、排泄をしたら
一目散におうちへ帰るようなわんこでした。

いつもお気に入りの椅子に座り、一日中寝ていて
心配になることもしばしば

しかしエイトにも大好きな時間がありました。
それはごはんの時間

どんな時でも、ごはんを用意している音で
飛んで走ってくるエイトが大好きでした。

ペットショップで育ったエイトは、商品のフードを
盗み食いしてしまうこともあったそうで、
我が家でもくいしん坊が災いして、
食卓に並んであった4人分の秋刀魚を盗み食いし、
お腹を壊したことも、今では良い思い出です

私が動物看護師になって、3年目の秋
11歳の誕生日を迎えた1ヶ月後、
エイトは静かに虹の橋を渡って行きました。
脳腫瘍でした。

当時一人暮らしをしていた私にとって、
人生のパートナーであるエイトの旅立ちは、
こんなにも辛いものなんだと初めて知りました。

病気の影響で、最後には私のことを認識することも
できませんでしたが、共に笑顔で過ごせた時間は、
動物看護師としての「いまの私」につながっています

自身の経験から、動物のケアだけでなく、
病気と一緒に戦うご家族のケアも大切だと、
エイトから教わりました。

より多くの動物と、そのご家族の笑顔を守る動物看護師であり続けるため、
これからも頑張ってまいります

献血 ご協力ありがとうございました                                  2021.11.16

秋の深まりを感じる季節になってきましたね

先日、新しく献血ドナー登録をしてくれたらんまくんです
同居犬の玄希くんに続いて登録していただきました。

1才のらんまくん。
待合では元気いっぱいの姿を見せていましたが
いざ献血となると、お利口さんでがんばってくれました

        こんなかわいい表情も見せてくれました

        ご協力ありがとうございました。
        今後もご協力よろしくお願いします

山口先生のWebセミナー                                         2021.10.18

先日、山口先生がペピイWebセミナーの講師を務めました

VRセンターからも動物看護師を中心に
多数のスタッフが参加しました。

内容は『手術後の動物の痛み』についてのお話でした。

今回のセミナーは、手術後入院した患者様を
なるべく痛みなく、合併症なく、少しでも元気な状態でお家にお返しすること、
また入院中、患者様、オーナー様、スタッフが不安なく過ごせるよう
動物が感じている痛みを学ぶセミナーでした。

第1回は
       痛みを知ること、痛みの推測や評価方法
     鎮痛の大切さについて

第2回は
       様々な鎮痛薬の特徴や歴史
       患者様の画像を見ながら痛みの推測と評価を行いました

今回は、1回目の内容を少し紹介します
ポイントは大きく4つの項目に分かれていました。

痛みとは
手術を行うと必ず痛みを伴い、話せない動物の痛みを
完全に理解することは難しいことです

世界小動物獣医師会によると
「動物の痛みの認識は」
痛みは人や動物特有の個別の経験であり、
そのため個々の感覚を認識することが困難である
と記されています。

VRセンターに来られる患者さんも、痛みに弱いこ
我慢強いこがいると感じます

痛みのレベルを、患者様を観察して痛みを評価し
追加処置が必要な状態であるか
探る必要があります。

そこで・・・

痛みの推測
動物が今痛いのかは分かりませんが
患者様の背景から推測することができます

どの様な手術をし、どの程度痛い手術か
手術後の経過時間からどの程度の痛みがありそうか
鎮痛薬で十分な鎮痛が行えているか考え痛みを推測します。

具体的に
動物種、年齢、性別、体重、基礎疾患
手術内容  (手術により、痛みのレベルがあります)
術後経過時間   (手術中の痛みと手術後の痛みがあります)
鎮痛方法  (鎮痛薬は作用部位や作用時間が様々。
           鎮痛薬の組合せで十分鎮痛が行えているか)

これらの項目から推測します。

                手術の痛みのレベルを示す、この様な一覧もあります

ちなみに避妊手術は、中程度~重度にあたるそうです

そして・・・

痛みの評価
手術後、痛みを評価する項目は多数あります。

様子、呼吸数、食欲、体温、排泄
嘔吐・下痢は?散歩に行けそう?ペットシーツの交換は協力的?

VRセンターでも獣医師と動物看護師がチームとなり評価しています。
動画を撮って客観的に評価をすることも

また、痛みを数値化して評価する方法もあります。

例えば
痛みがあると不快に思い、動きたがらなくなります。
また、横向きで寝ない、立ったままで頭部が下がっている、
眠れない、人に興味がない、傷口を触ると怒ることも

推測していたことと一致しているか数時間おきに評価します。

では・・・

なぜ鎮痛が必要か

痛みがあると循環器・呼吸器・消化器・泌尿器・免疫系
全身に影響がでてしまいます。

すると、患者様の負担になり、入院期間が延長してしまうこともあります。

VRセンターでも、患者様の背景や、患者様が発しているシグナルから
痛みのレベルを推測・評価し、必要な鎮痛剤処置を行うことで
より良い入院生活が送れるようチームで取組んでいます

           我が家の猫もWebセミナーに参加しました