ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

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学会受賞報告                                              2015.7.12

7月に入り、ムンムンとした暑い日々が続いていますね。
梅雨明けはもう少し先かな・・・
カラッとしないお天気が続く毎日ですが、VRセンターには
最近スカッとするうれしい出来事が2件もありました


ひとつは、6月6日~7日東京で開催された
獣医神経病学会2015で
田村昌大先生が
『 脊髄係留症候群を呈した嚢胞性二分脊椎症のネコの2例 』
の発表を行い、徳力賞(学会長賞)を受賞しました


そしてもうひとつ、6月19日~21日埼玉県で開催された
第90回獣医麻酔外科学会・平成27年春季合同学会で
澤木和貴先生が
『硬膜内に脱出した胸腰部椎間板ヘルニアと診断した犬
 14症例における回顧的研究』
の発表を行い、優秀賞を受賞しました

院内は梅雨を感じさせない晴れやかな日々となっています

CAPP募金のご報告&WJVF第6回大会のお知らせ                          2015.7.9

VRセンターの受付には、JAHA(公益社団法人日本動物病院協会)の
アニマルセラピー活動の募金箱を設置しています
毎年年度末に集計し、JAHAにお渡ししています。

昨年VRセンターは、15,035円募金にご協力して頂きました。
JAHAには全国多数の病院や施設などから
募金・寄付金・協賛金が3,509,606円集まったそうです。
アニマルセラピー(CAPP活動)のボランティア活動に
使用されています

動物と共に高齢者施設や病院学校を訪問するCAPP活動。
VRセンターの富永動物看護師長と看護師長の愛犬
富士子ちゃんもCAPP活動に参加しています

・・・・・ ここでお知らせ・・・・・ 
7/11(土)・7/12(日)、WJVF第6回大会が大阪市
松下IMPホールで開催されます。
CAPP活動の活動報告や、大阪府でCAPP活動を
行なっているチームOHANAのメンバーによる
ダンスやファッションショーも行なわれます
富永動物看護師長と富士子ちゃんも参加してます
ご興味のある方は是非ご参加ください

(さらに…)

研修医 有馬先生ブログ                                         2015.7.1

今回は、6ヶ月間VRセンターに研修に来られていた
イオンペット㈱の有馬克治先生に研修中、研修後の
感想を
書いて頂きました

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こんにちは
有馬と申します。私は普段はイオンペットの関東の
動物病院で診療をしていますが、昨年の11月から
今年の5月まで研修医として、VRセンターで研修を
させていただいていました。

VRセンターでは外科を、特にその中でも整形外科を
中心に勉強させていただきましたので、整形外科を
受診された方はお会い出来ていたかもしれません。

VRセンターの先生方は全員、知識、技術ともに
ハイレベルで日本国内でもトップクラスのものをお持ちでした。

普段、教科書で読んで、「アメリカの高名な先生しか
やらないんだろうな~・・・」と思っていたような手術でも、
VRセンターの先生方はいとも簡単に行っていましたし、
自分でやったことのあるものでも、手術の完成度や
スピードなど、比較にならないほどで、勉強になること
ばかりでした

しかも、そんなに素晴らしい先生達ですが、とても気さくな方達
ばかりで、当然知っていなければならないような簡単な質問に
忙しい中でも、丁寧に答えてくださり、本当に感謝しかありません

また、さらに驚くべきところは、動物看護師さんたちの技術・
知識・意識の高さです。私も色々な動物看護師さんたちと
一緒に診療してきましたが、VRセンターの動物看護師さんたちは
今までみた動物看護師さんの中でもトップクラスでした。

常に患者さんや飼い主様のことを考え、看護というものを
実践されていました。

今は関東の動物病院に戻り、VRセンターで学んだことを活かし
ワンちゃん、ネコさんの治療・健康維持に日々奮闘しております。

研修が終わり1ヶ月くらいたった頃に、「AOVET Principles Course
という骨折治療の基礎的な手技の研修を受けにいきました。

AOというのは1958年に創設された整形外科に関する世界的な
研究機関です。このAOが提唱する治療法が“Global Standard”と
呼ばれています。VRセンターのセンター代表であります川田先生も
この研修にFacilityとして参加されていて骨折に対する治療法を
たくさん教えていただきました。

3日間の研修で最終日に模型を使った骨折手術のコンテストが
あったのですが、なんと24組中1位を取ることができました

これはVRセンターでの研修があったからこそだと思っています

 
        2列目中央が有馬先生です

これからもVRセンターの先生達に少しでも近づけるよう
精進していきたいと思います。
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6ヶ月間の研修で、スタッフの一員のように
VRセンターに馴染んでいた有馬先生、
人柄もとてもすばらしい先生でした

学生さんVRセンター見学                                         2015.6.24

VRセンターがあるNKスクエアは、様々な
動物関連の団体が隣接しています

そのひとつに、動物看護師の専門学校
『大阪ペピイ動物看護専門学校』があります
現在、VRセンターの動物看護師は7名が卒業生です。

先日、専門学校の学生さん達が授業の一環で
VRセンターの見学に来院しました。
20分の予定で複数のグループに分かれて院内を見学します。

病院入口に集合した動物看護師のたまごたち    
若さ溢れるこちらのグループに付いて行ってみました

案内役は、富永動物看護師長
待合を通り、レントゲン室、CT室、手術室、面談室、検査室
処置室、MRI室、薬棚、カルテ庫を通ってぐるり1周です。
    
こちらは手術室
これから行なわれる椎間板ヘルニアの手術の準備をしていました。  
    
こちらは検査室
実は、右側に様々な血液検査を行なう機器が並んでいます・・・
学校には置いていない機器もあるので、何の検査を
行なう機器かひとつひとつ説明中です。

こちらは処置室
先程見学した手術室でこれから手術を受けるワンちゃんの
麻酔導入を行なっているところです。
麻酔をかける手順を富永動物看護師長が説明中です。
学生さんが1番興味津々となっていました。

最後は裏口を出て、質問タイム

   
 実際に現場で働いている動物看護師の生の声が聞ける
 貴重な時間ですこんな質問が挙がっていました
    
  初めて手術に入った時どうでしたか?気持ち悪くなりませんでしたか?
    
  動物看護師として1番苦労したことは何ですか?
    
  一次診療と違って二次診療として心掛けていることは何ですか?

  富永動物看護師長からは・・・
    初めての手術は気持ち悪くなったけど慣れましたよ。
    また、動物看護師の経験が浅かった頃は、オーナー様から
    信頼してもらう為に苦労した経験談も話していました。
    二次診療は、健康な動物たちが来院しないので
    よりオーナー様の心労をくみ取り、短い時間で本音を話してもらえる
    関係が築けるよう、瞬間瞬間を大切に診療にあたっていることや
    先生には言いづらいことも動物看護師なら話してもらえる様
    工夫して取り組んでいることを伝えていました。
    

  意外とあっという間の20分
  予定時間を10分オーバーして終了

  みんなメモを片手に緊張感をもった見学でした。
  数年後VRセンターで働きたい
  若しくは、動物看護師として働く夢を実現する活力源と
  なってくれていたらいいな。。。と学生さんの
  キラキラした目を見て感じました

院内ぷちイベント★☆☆                                             2015.6.9

VRセンターの院内ぷちイベント

   先日、川田センター代表のお誕生日でした


    

 先生たちが院内カンファレンスをしている会議室で
 スタッフでハッピーバースデーのお祝いをしました

当センターでは、お誕生日にスタッフがお祝いコメントを
寄せ書きしたお誕生日カードとお祝いの品をもらいます
川田センター代表の発案でスタートしたお祝い企画です

5月のお誕日スタッフは4名
6月初めは川田センター代表でした~
次は事務局の堀さんのお祝い会です

年齢はともかく、毎月スタッフ誰かのお祝いをささやかながら
おこなっているVRセンターです

病気のお話シリーズ vol.3 “神経病の診察とMRI検査”                       2015.5.31

3月からスタートしたブログ新企画
病気のお話しシリーズも今回が3回目となりました。
毎月読んで頂けていたらうれしいです

今回は神経科の王寺先生から
見つかりにくい神経病のお話(神経病の診察とMRI検査)』です

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どうぶつの医療では、
ものを感じ、考え、記憶し、命令を出す
その信号をからだに伝える脊髄、また
“脳・脊髄と筋肉・各臓器を連結する
末梢神経
これらの病気をまとめて神経病と呼びます。

神経病の症状は、
けいれん発作などの脳の症状
盲目(眼の病気だけではありません)
難聴などの眼・耳の症状
歩き方の異常、前足、後ろ足の麻痺など運動器の症状
などさまざまです。
また、その他にもなんとなく元気がない、震えている、
痛そうにしているというような外見からは、なんの病気か
わかり難い症状もたくさんあります。

言葉で意思の疎通ができないどうぶつに対して、神経病を
見つける第一の手段は身体検査です。
私たち担当医の五感を使いどうぶつを注意深く触ることで
眼は見えているか? 麻痺のような異常がないか?
痛いところがないか? などを確認します。
その際に異常が見つかれば、多くの場合、発見された異常の
種類から、病気の場所が判明します。
そのため、神経科の診察では何が悪いのかを考えるのではなく
どこが悪いかを一番初めに考え、犬種・年齢・発症パターンなどから
病気を鑑別し推測します。


その次に必要となるのはMRI検査です。
ヒトも動物も大事な器官は硬い骨で保護し、体の奥に隠してあります。
その結果、脳や脊髄などは骨に囲まれ、レントゲンや超音波でも
把握できません。
MRI
では磁気と電磁波によりカラダの内部を観察しますので
硬い頭蓋骨の影響を受けることなく脳や脊髄の画像を鮮明に
診ることが可能です。
当センターでは超電導で高磁場のMRIの使用により短時間で
鮮明な画像の撮影が可能です


     当センターの超電導1.5テスラMRI


病気が診断されると適切な投薬、手術などの治療が選択されます。
当然、治療も非常に大切ですが、多くの場合適切な投薬、手術などの
治療には、MRI検査を使用して診断することが重要だと私たちは考えています。

それぞれの病気については、次の機会に説明しますが、
当センターではすべての神経の病気からセカンドオピニオンまで
広く対応しています


                  MRI画像  イヌの脳腫瘍
              矢印で記しているところが腫瘍です

大阪どうぶつ夜間急病センターのご紹介                               2015.5.24

4月末に当センターの隣に、夜間の
救急動物病院ができました

道路側に看板がたっています。
暗闇の中、とても目立っています
病院前には駐車場も完備しています

病院名は“大阪どうぶつ夜間急病センター”
21時~翌朝5時迄、年中無休で診療されています。

当センターとは別の病院で、大阪市獣医師会所属の
有志の先生方が中心となって開院された病院です。

             こちらが入口

     お昼間の時間に院内を見せていただいたので
     ご紹介します
☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

               待合&受付

      扉を挟んで2か所の待合スペースがあり
      犬と猫で別れることも可能です
                  
                診察室

        診察室は2部屋。入ってみると・・・・

   
   モニター画面はデジタルレントゲンの説明用です

                 処置室

       夜間の緊急手術の対応も可能です


     
 待合から診察室、処置室と扉を開けるとすべて続いており
 緊急処置が必要な患者さまの対応がスムーズに行なえる
 造りとなっていました

 コンパクトな病院ですが、救急患者さんの受け入れには
 十分対応できる設備が整っています。

 ご来院の際は、必ずお電話してください。
 06-4259-1212

病気のお話シリーズ vol.2 “がんになった動物の検査”                       2015.4.30

3月からスタートしたブログ新企画
月1回の予定で先生たちが病気についてブログを書いています

第2回目は腫瘍科の田戸先生で『がんになったの検査』です

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どんな動物でも高齢になると、がんになる可能性が高くなります。
VRセンターにも毎日がんのが紹介されてきますが
どのように検査を行っているかを紹介します。

まず、行われるのは情報の収集です。
品種や年齢、過去の検査データ、体重、体温、心拍数、呼吸数の計測と
身体検査、そして症状があるのか、いつからあるのか?といった事を聞きます。

一般的に悪性の腫瘍は進行が早く、重度な傾向があるので、治療方法を
検討する上でも情報の収集は、非常に重要な点です。

その後、腫瘍があるのか?どこにあるのか?どのように周囲に
影響をおよぼしているか?を調べるために、画像検査に進みます。


当センターの画像診断装置はCT、MRI、内視鏡、そして
超音波検査装置がありそれぞれの利点を考えて、どの機器を選ぶか
判断しますが、腫瘍患者の場合はCT検査を選択する事がほとんどです。


なぜなら腫瘍は全身に転移している可能性がある為、治療方針を
決定する上では全身を調べる必要があるからです。

ネオベッツのCT検査は0.5㎜の幅で全身を高速でスキャンするために
64列CTを使用しています。

肺や腹部を細かく見るためには息を一瞬止める必要があります。
人間の場合はマイクで「ハイ息止めて!」と言えばいいのですが
動物の場合そうはいきません。麻酔をかける必要があります。
小型犬なら10秒以内で全身のスキャンが終わります。
短時間の麻酔ですが、リスクはあります。
そのリスクに見合ったメリットがあるのかを考え、説明の上検査に進みます。


     当センターのCT検査機器      
    CT検査直後に右側のエコーで腫瘍を
     見ながら生検をします。


     CTで見た肺転移の様子
    矢印で示した4箇所が肺腫瘍です。

CT検査で腫瘍の位置が分かったら、次はどのような腫瘍が
出来ているのかを調べるために生検というステップに入ります。


生検とは腫瘍の一部を取ってきて調べる事で、今後どのように
なるのか?と治療方法を決める為に必要な検査です。

ただし、出来ている場所でおおよその診断がつく場合もあり
腫瘍に針を刺すことでデメリットがある場合は、検査では無く
手術を選択する事もあります。
何がどこにあるのかを調べる事や手術が出来るのかを判断する事は
比較的簡単なのですが、手術するべきかの判断は体力などの
兼ね合いなどで非常に難しいです。     


      CTガイド下での組織生検
    針(矢印で示している所)を
    臓器(白い部分)に刺しています

腫瘍に対する検査はほぼ終わりなのですが、本格的な腫瘍との
戦いはここから始まります。

治療方法は手術と抗がん剤と放射線治療が主体になります。
そちらに関しては別の機会に詳しく説明します。

お久しぶり♬ 橘先生♪♪                                         2015.4.21

川田センター代表のある日 愛媛県松山市に行っていました。

こちらの3階建ての大きな動物病院を訪問していました
        たちばな動物病院です  
  http://tachibana-ah-yml.com/index.html

      
橘院長先生と、はじける笑顔の先生が副院長の橘礼欧奈先生です

 副院長の橘先生は一昨年まで5年間VRセンターに勤務しており
 川田センター代表と共に整形外科の診療を行っていました。

 現在は、地元に戻ってお父様とたちばな動物病院で
 診療を行っています。

 H25年にリニューアルした先生の病院は、ピカピカで
 ゆったりとした空間となっていました

    大阪生活も長かったのですが、現在はすっかり
    地元に定着したようで、伊予弁(愛媛県の方言)を
    話す先生にほっくりさせられます。

新しいレントゲン装置を導入しました                                 2015.4.16

先日、VRセンターに新しい画像診断装置が導入されました

  こちらのレントゲン装置の中に設置した白いパネルが
  導入した装置です

  今回は、装置の設置導入を担当した森下先生に
  新しいレントゲン装置について紹介してもらいます。

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導入した装置は、直接変換方式のX線 受光装置、
DR/FPD R-TEC社製 REAL-VXです。

http://www.e-rtec.co.jp/animal/REAL-VX.pdf
 

新しいレントゲンで撮影した写真がこちらです

胸部

        

腹部

                  

整形
   

 骨の描写がより精細なだけではなく軟部組織の陰影もよく出ており
 階調性、鮮鋭度も高く、良い製品であるなと思いました。


 導入時の説明、設置工事には実際に設計に携わった
 技術者の方が来てくださいました。

 我が子の様に目をきらきらさせて製品の良さを力説されて
 おりました。

 
 新しく配備された診断機器を大切に使うのは当然ですが、
 実際に世に生み出した方たちとお話しさせてもらったことで、
 大事に使っていかなければとの思いを強くしました。

  有用な診断ツールとして、今後の診断治療に役立てていきたいと
 思います。

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 今回、夜遅くまで装置の設置をしていただいたメーカーの方です

 
機械好きの森下先生が絶賛していたので、お写真載せさせてもらいました


 受付スタッフが見てもレントゲン画像の鮮明さは一目瞭然でした