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ふーたちゃんのお母さん作。12月バージョン ♪ 2016.12.5
すっかり寒くなったな・・・・と思っていたらもう12月。
今年も残り1ヶ月弱となりましたね
今年の出来事を振り返ると・・・・
その中のひとつに、ふーたちゃんのお母さんが
届けてくれる郵便物がありました
約半年間、バラエティーにとんだカレンダー&ポストカードを
毎月楽しませていただきました
今年の締めくくりはクリスマスバージョンでした
そして今月のポストカードはこちら
実は、お母さんが郵便物の封筒にいつも押しているスタンプ。
こちらもいろんなバージョンがお母さんの細かな細工に脱帽です
そーたちゃんのトナカイ姿がバッチリきまってるので
スタッフ動物たちのクリスマスバージョンも便乗して載せてみました
玄希くん退院おめでとう★ 2016.12.1
先日、献血のドナー登録をしてくれている玄希くんが
前十字靭帯の断裂で来院され、手術を行いました
手術後、院内で患部のアイシングを行っている玄希くんに遭遇しました。
冷蔵庫で冷やした保冷剤を患部にあてています。
アイシングをおこなうと・・・・
★ 局所の炎症軽減や腫脹の抑制
★ 痛みの緩和
★ 筋肉の緊張の緩和
に効果的です
アイシング中の玄希君のリラックスモードがあまりにもかわいいので写真を
動物看護師の膝枕ですっかりリラックスモードです
入院室に帰ると少し寂しそうでした
退院時、お母さんに玄希ちゃんの様子をお話ししていると
『大きな猫みたいでしょ』とお母さんから
数日間の入院で、すっかりスタッフと仲を深めた玄希くんでした
ベルン君、献血 ご協力ありがとうございました 2016.11.29
先日、朝から献血で駆けつけてくれた、ベルン君
相変わらずの風格ある姿。体重60㌔をキープしていました。
お座りしても大きなベルン君。
お母さんの傍にいるワンショットを撮らせてもらいました
献血中もじっとしてくれており、とてもいい子なベルン君でした。
クリスマスが近づいてきており、サンタさんファッションなど
クリスマスアイテムでおしゃれした患者さんも増えてきたので
ベルン君もクリスマスバージョンで
ご協力ありがとうございました
VNブログ 【学会報告】 2016.11.21
今月のVNブログは長谷動物看護師が
東京で開催された学会で学んだことをご紹介します。
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こんにちは。動物看護師の長谷です。
今回は先日参加した学会の報告をしたいと思います。
先月10月15、16日の2日間
「平成28年度JAHA年次大会東京ミーティング」に参加してきました。
不慣れな東京での電車の乗り換えに苦戦しつつ東京大学に辿り着きました…
こちらが有名な赤門です。農学部の入口は別ですが・・・
大学構内が広かったことに驚きました
学会1日目
「猫に配慮した病院づくり~KSK~」 講師:竹中晶子先生
少し前に流行ったKSK(結婚してください)をキーワードに交えた講演でした。
例えば 「キャット 専門動物 看護師」や
「飼い主が 信頼できる クリニック」など
様々な言葉に当てはめることが出来ます
当院でも猫に配慮した診察や入院管理を心がけておりますが
新たに取り組めそうな行いを聞くことが出来ました。
中でも是非取り入れたいと思ったものが・・・こちらです
ちょっとわかりにくいでしょうか…
実はこれケージの天井からボール状のおもちゃを取り付けています
入院中のストレス緩和や気を紛らわすためにもおもちゃは非常に有効です。
更にこのおもちゃは猫が一人でも遊ぶことが出来るところにも魅力があります
術後安静などが必要な患者さんには使えませんがそれ以外の場合には
今後試してみようと考えています。
「猫の腎臓病を理解するために」 講師:三品美夏先生
腎臓病、主に慢性腎不全についてより理解を深め、腎臓が悪くなると
何が起こるのかについて聞くことが出来ました。
1日目の講演後は懇親会にも参加し、普段交流する事のない関東の先生方と
お話しできる貴重な時間を過ごすことが出来ました。
学会2日目
「看護師がよく聞かれる犬の困った行動にどう対処するか?」 講師:入交眞巳先生
犬の困った行動として多い
「無駄吠え」「トイレの問題」「あまがみ」について
行動学の考え方を交えた話を聞くことが出来ました。
「看護師がよく聞かれる猫の困った行動にどう対処するか?」 講師:入交眞巳先生
猫の困った行動として多い
「トイレ問題」「爪とぎ」「攻撃行動」について
話を聞くことが出来ました。
飼い主様から相談を受けた時に今回学んできたことも参考に
出来ればと思います。
2日間にわたり勉強してきたことはVRセンターのスタッフ間で
共有し診察、入院管理に生かしていきたいと思います。
最後に東京での昼食の1枚を・・・・
献血 ご協力ありがとうございました 2016.11.20
先日、急遽輸血が必要な患者さまの為に3頭のワンちゃんが
献血に協力してくれました。
アメリカンピットブルのハーロック君
ハーロック君は、今回初めての献血で、ドナー登録をしてくれました
ゴールデンレトリバーのきなこちゃん
きなこちゃんは何度かご協力いただいている川遊びが大好きはワンちゃんです
ボーダーコリーのクロス君
クロス君も何度かご協力いただいています。今回はお友達と一緒に来てくれました
皆様、大変急なお願いにもかかわらず駆けつけて頂き
本当にありがとうございました
戸次先生 海外学会報告(ACVS SURGERY SUMMIT) 2016.11.15
先月、宇根先生と戸次先生がアメリカで開催された
学会に参加していました。
どんな学会だったのか、戸次先生からの報告です
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整形外科の戸次です。
アメリカ合衆国 ワシントン州シアトルにある
Washington State Convention Centerで、10/5-8まで
開催されていたACVS SURGERY SUMMITという学会に
宇根副代表と共に参加してきました。
ACVSとは、American College of Veterinary Surgeonsの略で
アメリカの獣医外科専門医の組織です。
我々の目的は、欧米獣医療の最新情報を手に入れ、日々の診療に
役立てることです
宇根副代表は軟部外科や神経外科の講義を、私は整形外科の
講義を聴講してきました。
私が聴講した整形外科の内容は、以下です。
October 6
Arthroscopy(関節鏡手術)
関節鏡手術は、低侵襲手術の一つです。
主に膝関節、肘関節、肩関節でその効果を発揮します。
主に肘関節疾患(Medial Coronoid Disease、UAP(肘突起分離症)、
OCD(離断性骨軟骨症))に関する治療及びその適応が中心となる
内容でした。
October 7
Orthopedic Trauma(骨折治療)
本邦の学会でも“骨折治療”の講義は開催されており、整形外科では
外せない内容です。
私が注目したのは、MIPO(Minimam Invasive Plate Osteosynthesis)や
MIS(Minimam Invasive Surgery)という低侵襲で骨折治療を行う手技の
講義です。
ネオベッツVRセンターでも以前より積極的に実践している手術の一つです。
今回の講義では、様々な部位での骨折で実施されており、その適応
範囲の広さを実感しました。
文献や海外成書では少しわかりづらかった内容も非常にわかりやすく
講義されており、より安全で確実な治療が実践できると感じました。
October 8
Orthopedic Surgery(整形外科):Living on the Edge
Stifle Surgery(膝関節外科)
最終日は、朝からたくさんの講義が並んでいました。
その中で興味を惹かれた分野は、膝関節外科でした。
膝関節外科のトピックは、前十字靭帯損傷についてでした。
この疾患は、ネオベッツVRセンターで数多く治療している関節疾患の
一つであり、適切な外科治療を行わないと重篤な症状を生じる疾病です。
特に前十字靭帯損傷に関する病因や予後を左右する半月板の治療、
そして新たな関節内法の報告、救済手術として知られる膝関節固定術など
興味をそそられるものばかりでした。
帰国後も再度proceeding(抄録)を読み直し、日々の診療に役立て、
来院される患者動物にとってより良い獣医療を提供できるよう
努めていこうと思っております。
ふーたちゃんのお母さん作。11月バージョン ♪ 2016.11.7
11月に入り、いよいよ寒さを感じる毎日になってきましたね
今月もふーたちゃんのお母さんから封筒が届きました
入ってました カレンダー&ポストカード
待合に貼っていると、『うちのコもカレンダー作ってほしいです』と
おっしゃる方が・・・・・・
そして今月のポストカードはこちら
関西のお家で育っただけあって
そーたちゃんのつぶやきも関西弁です
我が家もふーたちゃんのお母さんみたいにベストショット撮影に
トライしてみました
寒くなってきたので、あったかパンダ帽を被せてみました
数分後にはこのありさま
シャッターチャンスは一瞬でした
ふーたちゃんのお母さんの腕に近づくにはまだまだでした
320ch-ADCT AquilionONE 導入記念セミナー 2016.11.2
VRセンターの320列CTが稼働し、1ヶ月程が経ちました。
その間、約200頭の患者さんのCT撮影を行いました。
その報告を兼ね、10/27(木)に獣医師向け
320ch-ADCT AquilionONE 導入記念セミナーを
開催しました。
東芝医療用品㈱の診療放射線技師 安随先生から
CTの基礎知識について
VRセンターからは田戸先生が
この1ヶ月実際に撮影を行って得た、320列CTの様々な
可能性についてお話しました
以前のCTと比べ、レベルアップしたことは・・・・
やはり撮影スピードの早さ。全身のスキャンが約10秒で行なえます
さらに、被爆量が今迄のCTに比べ75%に低減。
また、寝台を動かさない状態で16㎝幅の撮影が行なえます
そこで期待が高まるのが無麻酔CT
無麻酔CTには以下のようなこに適応できるのではないかと考えています。
一部ご紹介すると・・・・
◆麻酔に耐えられない程状態のよくないこ
◆おとなしいこ
◆猫や小型犬の小さいこ
更に、動物たちは撮影中に動く可能性があるので不安定な
撮影画像になることがあります。
診断内容によっては、無麻酔CTでは情報量不足と
なることもあります。
例えば・・・・
比較的進行した肺転移のみの確認や
骨盤腔の状態確認は比較的可能ですが
頭部は動きやすいので不向きとなります。
また、麻酔のリスクは回避できますが
動いてしまうと撮影回数が増える為、被爆量が増加したり
撮影中の装置の音にびっくりする動物たちもいます・・・
怖がりのこはドキドキすることで心臓に負担がかかることもあります。
なるべく患者さんが落ち着いた環境で撮影を受けてもらえる様に工夫しています。
この猫ちゃんはキャリーに入ったままで・・・・
撮影した画像がこちら
麻酔をかけて行うCTは
患者さんの撮影姿勢を固定できるので、診断に必要な
情報量を最大限得ることができます
動物たちも眠っている間に検査が終了する為、恐怖や
苦痛も感じません
その他にも・・・・
4D検査(空間の3Dに時間軸を加えた検査)により、心臓の動きが見えたり、
頚椎や関節の動きも見れます。
また画質もとてもきれいになり、画像処理機能も優れている為
より詳細な診断情報を得ることができるようになりました
VRセンターでは、320列CTとなった現在も
麻酔下でのCTを主としていますが、様々な症状で
来院される患者さんに最小限の負担で、ベストな
診断が行える様、患者さんに合った最適な撮影
方法を提案しております
VNブログ 【眼科疾患のケア】 2016.10.30
今月のVNブログは眼科専任の大里動物看護師から
眼科疾患で入院している患者さんのケアに関するお話です。***************************************************
こんにちは、動物看護師の大里です。
暑かった夏も過ぎ、肌寒い日が増えてきましたね
私は沖縄出身の為、暑さには強いのですが
過ごしやすく快適な秋も好きな季節です
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は眼科患者さんのケアに関してのお話です
以前は眼科の診察の流れに関してお話しさせて頂きましたが
今回は入院した眼科疾患の患者さんに対し行っているケアを
一部紹介したいと思います。
写真のモデル犬はサムくんです
眼科疾患の患者さんは主に白内障や緑内障、角膜潰瘍などを
患い手術を受けるため入院しています
手術後の眼は繊細で、身震いによる動きやジャンプ、興奮して
鳴く事でも影響を受けやすくなっています。
入院中のお部屋は患者さんの性格にもよりますが、寝床や食器
排泄する適度なスペースを確保し、基本安静を保てるようにしています。
中にはお部屋から出たくて鳴く子もいます
興奮しやすく、お部屋の中で飛び上がる子もいます
その場合は、人の出入りや行き来が目立たない位置にあるお部屋へ
移動したり、お部屋の扉にカーテンを設置するなどし、行動の制限や
興奮の回避を図っています。
また、手術後は眼の保護の為、エリザベスカラーの装着をしています。
万が一エリザベスカラーが外れている間に眼を擦ると縫合した傷口が
開いたり、眼内の炎症が引き起こされたりと問題が起きやすくなるため
適正なサイズの選択と着脱に気を付けています
エリザベスカラーを装着していると食事を食べなくなる患者さんもいるため
その場合は手から食事を促したり、食事中のみエリザベスカラーを外して
促してみるなどしています
入院期間中は点眼薬の投薬があり、2~3種類を1日4回程度
点眼することもあります
点眼前には眼の症状をチェックし、異常の有無を確認しています
どういうチェックをしているのかというと
まず威嚇瞬き反応の検査で視覚の有無を評価します。
片方の眼を手で覆い、もう片方の眼の前に軽く握った手を近付けます。
通常見えている眼の場合は手が近づいてくると眼をつむるので
その反応の有無で判断しています。
動物の場合は人の様に視力は測れないので、視覚の有無を
確認する為に行っています。
必要に応じて、迷路試験などで障害物にぶつからずに歩けるか
どうかのチェックを行うこともあります。
他には角膜混濁(眼の透明性)や眼脂、白目の充血、
羞明(眼のしょぼつき)などを観察しています。
眼脂が付着している際には濡れたガーゼで眼の清拭
(拭いて清潔にします)を行います
ゴシゴシ擦ると眼の傷口が開く恐れがあるため、あてがいながら
眼脂を吸い取るようにし、優しく拭き取っています
点眼時は頭を少しだけ上に向けて、怖がらせないように
後方から点眼瓶を近付け、すかさず点眼しています
ごほうびとしてオヤツが効果的な場合は点眼直後に褒めて
ごほうびを使い、トラウマの回避、ストレスの軽減を図っています。
点眼後の瞼の発赤や痒みなどを示す場合は、点眼薬による
刺激性の可能性もあるため、獣医師へ報告しています。
上記以外にも、退院の日を無事迎えられるようにお部屋の
環境整備はもちろん、気持ちのメリハリをつけるため
スキンシップを図り、短時間の散歩にて気分転換を
図るなどの工夫も心掛けています。
このようにして手術を無事終え、元気に退院する姿を
見られた際はなんとも言えず、嬉しいものです
これからも創意工夫しながら、よりよいケアを行えるよう
従事していきたいと思います。
今回写真のモデルになってくれたサムくん、サムくんの
飼い主様、写真のご協力ありがとうございました
大阪ペピイ動物看護学校 学生さん外科実習 2016.10.26
今年も、VRセンター横の大阪ペピイ動物看護専門学校の
学生さんたちがVRセンターに外科実習に来ました
10/1~10/14の間、1日5~6名の学生さんが
2日間ずつ実習を行ないました。
実習中に学ぶ課題は・・・
★ CT・MRI・内視鏡などの麻酔下検査
★ 手術の様子
★ 入院患者さんの看護
★ 飼い主さんへの対応
VRセンターの先生は、大阪ペピイ動物看護専門学校の
講師も行なっています。
事前に講義で習ったことを実際の現場で
朝9時半頃~18時迄と1日たっぷり体験しました。
実習の様子はこちら
診察や手術に入る前に、
「これからこんな症状の患者さんの診療を行うよ」と
事前にスタッフから説明を受け、心の準備をしてから
実際の診療の様子を見学してもらいました。
緊張しながらも、懸命に学んでいる姿が印象的でした
外科がメインのVRセンターなので、一次診療の病院とは違う
現場の様子を感じてもらえたのではないかなと思います。
今回の実習で感じたことを生かして、また学校で看護の
お勉強を頑張ってほしいです