ネオベッツVRセンター(MRI・CT完備)|大阪の動物病院

ブログ

メグちゃん、献血 ご協力ありがとうございました                          2016.10.24

10/23(日)、メグちゃんがご家族と同居犬と一緒に
献血の協力に来て下さいました

日曜日のVRセンターは再診で来院する方が多く
混み合うことが多い待合ですが、そんな中
待合の片隅で写真を撮らせてもらいました

人が多い待合でもいい子ができるメグちゃんです
もうすぐハロウィンなので、ハロウィン風にしてみました

メグちゃんご協力ありがとうございました

H28年度獣医学術近畿地区学会 受賞報告                               2016.10.20

10/9(日)、H28年度獣医学術近畿地区学会が行われました。
VRセンターからも複数の先生が参加し症例発表を行いました

今年も2名の先生が受賞しました
澤木先生が優秀研究褒賞
   発表演題『ハンセンⅡ型椎間板ヘルニアに対する
                  部分側方椎体切除術・片側椎弓切除術の治療予後』

王寺先生が学術奨励賞
      発表演題『外科的に治療した脊椎後弯症のイヌの1例』

今年の受賞はどちらも神経系の発表でした。

発表演題だけでは、どんな内容かピンとこないと思います
澤木先生に発表内容を解説してもいらいました

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

演題名:ハンセンⅡ型椎間板ヘルニアに対する
      部分側方椎体切除術・片側椎弓切除術の治療予後

演題内容の解説
「ハンセンⅡ型」椎間板ヘルニア(詳しくは病気のお話ブログ
椎間板ヘルニア」を御参照下さい)の病気の治療(手術)に
関する発表です。

今まで実施機会の多かった片側椎弓切除術と、
新たなPLC(部分側方椎体切除術)の2種類の
手術方法を比較しました。
従来の手術方法と比較してPLCでは、回復率や
回復までのスピードが、かなり改善することが
分かりました。
簡潔に表現すると「従来よりも成績の良い手術方法
(治療法)ができました」ということになります。


新たな手術方法の部分側方椎体切除術:PLCとは?
英語では、Partial Lateral Corpectomyという名前の手術方法です。

「下方向(お腹側)から盛り上る椎間板に対して」効果的に
椎間板(神経を圧迫しているもの)を摘出する方法で
一般的に実施される片側椎弓切除術という手術方法とは
異なるコンセプトの手術になります。

図を御覧頂くと、その違いが分かりやすいと思います。
片側椎弓切除術では斜めから、PLCでは横方向から
アプローチすることによって、神経を可能な限り触らずに
神経を圧迫する邪魔ものの椎間板を切除する方法です。
成績も良いことからハンセンⅡ型椎間板ヘルニアの治療に朗報です

病気のお話シリーズ vol.13 “胸腰部椎間板ヘルニア”                     2016.10.15

今回の病気のお話ブログは総合診療科の澤木先生から
『胸腰部椎間板ヘルニア』に関するお話です

VRセンターに来院される患者さんの中でも多い病気のひとつです。

 *********************************************** 
総合診療科の澤木です。

今回は「椎間板ヘルニア」という病気をご紹介させて頂きます。

【脊髄とは?

  脊髄は、脳からの指令を伝達する最も太い神経です。
   それぞれ脊髄は、
          頚部(けいぶ):首の部分
     胸腰部(きょうようぶ):背中の部分
          腰仙部(ようせんぶ):尾っぽの付け根部分
               の3つの区画に大まかに分けられます。

今回は、「胸腰部」での椎間板ヘルニアの特徴について、お話しようと思います。

【胸腰部椎間板ヘルニア】
  椎間板ヘルニアとは
   背骨の間には、背骨同士の衝撃を吸収する「椎間板」という
       クッションがあります。
       椎間板は、中心にゼリー状の「髄核」、その周囲に「線維輪」
       という2層があります。
        

        イメージは“あんぱん”を想像してみて下さい
        この椎間板が飛び出てしまい、脊髄を圧迫するのが
        椎間板ヘルニアです。

   

  椎間板ヘルニアはなぜ起こるの
       椎間板ヘルニアは好発犬種として
         ミニチュアダックスフンド
         ビーグル
         シーズー
         チワワ
       などが知られています。
       なぜ、これら犬種では椎間板ヘルニアが起こりやすいのでしょう

   
これらの犬種は、「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれています。
       本来なら柔らかく、衝撃吸収の役割を担う椎間板が、かなり
       若い年齢で中心部の水分が減り、硬くなってしまう事で
       椎間板ヘルニアが発症しやすくなってしまいます。

  重症度
       胸腰部椎間板ヘルニアは、重症度により5段階に分類されます。
       分類は様々ですが、最も広く使用されている分類方法は以下の通りです。

    

  椎間板ヘルニアの分類
       椎間板ヘルニアは種類により、以下の2つに分類されます。
       ハンセンⅠ型:比較的若い年齢で発生し、急に症状が出ます。
            
        
         ◆ハンセンⅡ型:加齢と共に、厚くなった線維輪で脊髄が圧迫されます。
              
      Ⅱ型は、成犬~高齢犬に多く、症状も、時折みられる痛みや
   後ろ足のふらつきなど、症状も緩慢としており、慢性で徐々に
   進行する経過が多いです。

【診断】
  身体検査、神経学的検査で脊髄障害の原因部位を絞り
  主にMRIを用いて、脊髄の圧迫状況を確認します。

  特に手術方法を決定する上で、MRIで椎間板物質が脊髄を
  「どの様に」圧迫しているかは、治療計画を考える上で、重要な
    要素となります。
  また、MRIで脊髄が「どの程度」ダメージを負っているかも重要です。

【治療】
  外科治療
       脊髄の障害が強くみられる場合や、症状が軽い場合でも
       強い圧迫がみられる場合には、外科治療を選択します。

       当センターでは、
         胸腰部椎間板ヘルニアに対し
         ◎ 片側椎弓切除術
         ◎ 小切開椎弓切除術
        ◎ 部分側方椎体切除術(Partial Lateral Corpectomy)
         という3つの手術を主に
使い分けて対応しています。

      これら手術方法の違いは、別の機会にお話できればと思います。

      保存治療
     脊髄の圧迫が軽い場合は、保存治療を選択します。
       この治療で最も重要なのは徹底した「ケージレスト(運動制限)です。
       痛みがみられる場合には、運動制限に併せて、お薬による痛みの
       緩和などを選択します。

【最後に】
  椎間板ヘルニアでの「痛み」「機能障害」といった症状は、いずれも
     患者さん自身は元より、一緒に生活する御家族のQOL(生活の質)
     関わる病気です。
   生涯を可能な限り快適に過ごして頂く為の、御手伝いが出来ればと
   思っています。

『ペットと子ども』シンポジウムのご案内                               2016.10.11

        今回は、シンポジウムのお知らせです

    日時  : 10/23(日)  14時~17時
    会場  : 大阪ペピイ動物看護専門学校  2F セミナーホール
                VRセンターの上です
      テーマ  : 『ペットと子ども』

パネリストのおひとりである、吉田教頭先生の小学校は
ワンちゃんが一緒に学校生活を送っていることで
有名な立教女学院小学校の先生です

積極的に動物介在教育を行っている先生が来られます

子どもたちがペットと暮らすことでプラスになる
お話がたくさん聞けますよ

ペットは、子どもたちのお友達にも兄弟にも
様々な関係性を築いてくれます。
遊び相手になり、悩みを聞いてくれたり、命の大切さや
たくさんのことを教えてくれますよ

ペットと子どものツーショットはホッコリさせられます

お時間のある方はぜひご参加ください

ふーたちゃんのお母さん作。10月バージョン ♪                           2016.10.10

10月に入り、秋の気配が少し感じられるようになってきましたね。

待合もお天気のいい日は、窓を開けています。
さわやかな空気を感じながら待ち時間を過ごしてもらっています

今月も見覚えのある封筒が届きました。
10月のふーたちゃん&そーたちゃんカレンダーです

10月と言えば・・・・ハロウィンですね。
VRセンターの待合もプチハロウィンしています。
お母さんからのカレンダーで、ハロウィンモードが増しました


       
     そして今月も同封していただいたポストカードは
     こちら

   キャリーの中でほっこりしているふーたちゃん
   これからは、お散歩も心地よい季節になってくるかな

スタッフのお家のネコちゃんもハロウィンモード全開です

VRセンターの12年目がスタート                                      2016.10.4

10/3はVRセンターの開院記念日でした。

12年目を迎えました

12年目を迎えるにあたり、この1年主にVRセンターで
バージョンアップしたことを振り返ってみました

● CT装置
● ICUルーム
● 手術室のCアーム
● 関節鏡手術機器
● 麻酔器

VRを支えている多くのメイン機器の入替えがありました。

そしてスタッフ内でおめでたいこともありました
お祝いの会には、懐かしのスタッフが大集合

開業した先生、一次診療の動物病院で活躍されている方
他の職種に方向転換した方など様々ですが
たくさんのスタッフの関わりがあり
様々なハードのバージョンアップもあって
VRセンターは成長し続けているんだな・・・と感じつつ
これからも関西の二次診療の動物病院として
皆さまの期待に応えられる様、VRセンターは
12年目も躍動し続けたいと思います

なによりも『VRセンターに来て良かった』と飼い主さんに
思って頂けるように・・・・・

320列CT稼動しました                                           2016.9.29

待望の320列エリアディテクターCT(東芝医療用品社製)が
9/22VRセンターに搬入されました

9/19~9/24迄はCT撮影が行なえず、ご迷惑をお掛けしました。
9/25から新CTが稼動しております

数日間さかのぼりながら、搬入の様子をお伝えします

急ピッチで進んでいたCT室の内装工事は最終段階へ
壁にはVRセンターのイメージカラー、オレンジ色の
ラインが入り、CT装置搬入日にはバッチリ間に合いました。

         
  いよいよ320列CT装置の搬入です
  VRセンター前の駐車場には大型トラックがずらり

              荷台のカバーが取れると・・・・・・
          いよいよ顔をだした新CT装置

     前回の64列CT装置搬出同様、かなり大掛かりな
     作業となりました。

       柱と柱の間も微調整しながらキワキワで通過

    業者さんの、綿密な計画のお陰で見事に院内に入り


             3~4時間で設置は完了しました

       CT装置搬入後は、たくさんの機器との連携や設定で
       2日半の日数を要し、予定通り9/25、320列CT稼動日
        初日を迎えることができました
    
            たくさんの方々のお力添えに感謝です

初日から大きなトラブルもなく順調に稼働しております。
無麻酔でのCT検査や新たな撮像方法などを早速行なっております
無麻酔、新たな撮像方法、検査時間短縮など、今までよりも
患者さんへのメリットが期待できます。
(無麻酔CTは患者さんによって実施しております)

今回の為に壁を取り壊した面談室も同時にきれいになりました。

    大きなモニターで画像を見て頂ける様、モニターの入れ換えも行いました

           
         これからは、世界最速320列CTが、頭脳をフル稼働して
     多くの患者さんの診断の手助けを行っていきます。        
     

64列CT装置搬出                                             2016.9.21

先日お知らせした、VRセンターのCT装置入れ替えが
どんな感じで進んでいるかお伝えします

       9/15から本格的にスタートした工事は
       面談室の壁を徐々に壊し
       スッキリと壁と扉がなくなりました

    64列CTは9/19が最後の撮影日となり全ての撮影後
   CT室からたくさんの備品を運びだしました
   

      そして、9/19にCTが搬出となりました
      CTが解体され、裏口通路からギリギリで
      外へと運びだされました

 
   かなり大変そうな作業となっていましたが・・・・

        
    さすがです
    プロの方の手により無事に外へと搬出されました。

     駐車場で寂しげな姿となっているCT

     雨が降りそうなお天気でしたが
     トラック積み込みまで雨も降らずホッとしました

  主のいなくなったCT室はガラ~ンとして
  寂しげですが、内装工事を急ピッチで行い
  9/22には新しい320列のCTを迎えることとなります

市民公開講座のお知らせ                                        2016.9.18

今日は、市民公開講座のご案内です
動物と楽しく暮らすためのポイントを学べる講座です。


                日時 : 10/2(日)12時~16時
                会場 : 高槻現代劇場大ホール
                参加費 : 無料

動物の行動学やしつけでご活躍されている先生が
ワンちゃんネコちゃんの生態や気持ち
そしてしつけ方法を教えてくれますよ

よくある問題行動のお話もあるので、お悩みがある方は
お悩み解消のチャンスとなるかも

ワンちゃんネコちゃんとのコミュニケーションを
より深めることができる機会となるはずです。
ぜひご参加ください

詳しいご案内のパンフレットを待合に設置しています
下記のサイトにも詳しいご案内をしております

http://www.jaha.or.jp/contents/modules/sect4/index.php?id=83

VNブログ 【愛犬きな子紹介】                                      2016.9.15

今月のVNブログは、杉井動物看護師が
かわいい愛犬を紹介します
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お久しぶりです。動物看護師の杉井です。
今回は僕の実家のわんこを紹介したいと思います。

名前は「きな子」フレンチ・ブルドッグの7歳の女の子です。


3年前に縁あって我が家で一緒に暮らす事となりました。
以降は、杉井家のアイドルとして活躍中です

この3年の間にもきな子にとっては様々な出来事があり
思い出もたくさん増えました。

その中でも一番の出来事は「椎間板ヘルニア」という病気を
患ったことです。
朝起きると後ろ足が立たずに、歩けなくなってしまったのです
しかし、当センターの王寺先生をはじめ、スタッフの力で再び
自分の足で歩くことができるようになりました

歩き方はぎこちないですが、きな子と散歩に行くと平気で
1・2時間は歩きます

人間側が大変です

また、実際に病気を患ったことで、獣医療提供者という立場ではなく
患者家族という立場も経験しました。
自宅でのケアなどもより一層考えることができる様になったと思います。

そして、きな子にとっての一番の出来事は妹が出来たことです
僕の姪なのですが、姪が泣いている時はきな子が慰めたり
泣いている事を知らせるためにずっと吠え続けていたりと
きな子にとっては妹であり守るべき存在な様です。
そんな姿を見ると癒されます。

きな子と僕は離れて暮らしているためいつでも会えるわけでありませんが
きな子にパワーをもらって今後も頑張っていきたいと思います