ブログ
新入社員紹介 2015.4.6
4月新年度がスタートしましたね
桜も満開で春まっさかりと思っていたら
週末はあいにくの雨模様で桜が・・・・桜が・・・・・・
随分散ってしまいましたね
今回は、VRセンターのフレッシャーズを紹介します。
VRセンターに先日から加わった新入社員
上田動物看護師です
上田動物看護師からひと言
日々勉強し精進するのはもちろんのこと
動物たちの命一つ一つとしっかり向かい合い
責任を持って看護を行いたいと思います。
昨秋からVRセンターでアルバイトをしていたので
スタッフの間ではフレッシャーズという感じでもなく
すっかり打ち解けている感じですが。。。。
今日は、先輩と共に入院患者さんのご飯を作っていました。
上田動物看護師が加わり、当センターの動物看護師は
5名が男性となりました。
当センターの1/4が男性動物看護師です
大型犬や歩行困難なワンちゃんたちも男性動物看護師が
しっかりサポートします
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VRセンターの待合に掲示している動物看護師紹介
ボードも4月からリニューアルしました
5つの質問事項から複数選択して動物看護師が
コメントを添えています
お待ちの間にご覧ください。
病気のお話シリーズ vol.1 “白内障について” 2015.3.29
今回からスタートしたブログ新企画
月1回の予定で先生たちが病気について
ブログを書くことになりました
第1回目は、眼科の小山先生担当で『白内障のお話』です
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皆さん、白内障は知っていますよね。そう、眼が白くなる病気です。
具体的には水晶体というレンズの役割をしている部分が白くなる
ことを言うのですが、
意外と分かっていただけていないことが多いと思います。
白くなると言っても、瞳の中が真っ白っていう状態から、
部分的(点々や線状など)に白くなるものまで様々です。
進行した白内障
初期の白内障
眼が白くなるのはかなり進んだ状態で、瞳の色が左右で違う、
などから気づかれる方もいらっしゃいます。
また白内障=お年寄りの病気、と思われている方も多いと
思いますが、わんちゃんの場合、以外と若い犬に多いのです。
老齢の犬にも白内障はありますが、老齢になって水晶体が
固くなる(核硬化症と言います)状態でも眼は白く見え、
それを白内障と思われている方もいらっしゃいます。
この状態は白内障ではなく、私たちで言うところの老眼なのです。
白内障になると白さの程度によって、見えにくくなります。
ボール遊びのボールが探せない、歩き方がゆっくりになる、
においを嗅ぎながら歩く、壁に当たたる・・・・などの症状が
出てきます。
これは白内障ではありません
核硬化症です
ただし進んだ白内障があっても、片眼の場合なら、そのような
症状はほとんど見られません。前述した核硬化症の場合でも、
見えなくなることはまれです。
白内障を放置すればどうなるのでしょうか?白内障だけでは、
痛いことはありません。たとえ見えにくくなったとしても、元気や
食欲は変らず、ましてや片眼の場合はいつもと同じように
暮らすことができるでしょう。
でもそのまま放置すると、そのうちのいくつかは白内障のために
別の眼の病気になることもあるのです。
進行しすぎて水晶体が解けてなくなってしまうこともあります。
白内障によって炎症がおきてしまった状態
水晶体が解けた状態
そうならないためにも、おうちのわんちゃんの眼に異常を
感じたら、動物病院に相談してください。
白内障の治療には人と同じように白くなった水晶体を
取り除き、人工の水晶体を入れる手術
(水晶体乳化吸引術+人工レンズ挿入術)が行われます。
手術後の人工レンズが入った状態
原則は同じでも、人と動物では全く一緒というわけにはいきません。
人では日帰り手術なども多く簡単な手術になってきていますが、
動物の場合は全身麻酔が必要であったり、患者さん(動物)の
代わりに飼い主さんが点眼を行ったり、安静を保ったりしなければ
なりません。
手術後は結構大変な管理が要求されます。
でも手術がうまく行けば、以前のような視覚を取り戻すことができます。
白内障手術をして、『以前のように見えるようになりました』と
よろこんでもらえると、獣医冥利につきます。
少しでも視覚が取り戻せるわんちゃんが増えますようにと
日々の仕事に取り組んでいます。
仙台動物愛護センター見学日記 2015.3.17
東日本大震災から4年を目前にした2月
仙台の動物愛護センターを見学してきました
アニパル仙台の名称で仙台市の郊外に施設はあります。
今回、獣医師の先生が施設内を案内してくれました。
震災後、仙台市の被災動物救護対策本部が置かれていた
施設ですが、現在は様々な理由で保護され、譲渡を待つ
20頭弱のワンちゃんネコちゃんがいました
ちょうど見学させていただいた時は、保護動物が少なく
春になると一気に増えてくるそうです。
こちらのケージは全て空っぽでした
施設にいる動物たちは、飼育放棄されたワンちゃんや
市民の方からの通報で保護された野良猫たちです。
奥に並んだケージには小さなネコたちがいました
震災時は近くの川が津波で逆流してきたそうですが
施設に大きな被害はなく、動物たちのケージの
転倒も免れることができたそうです。
こちらは成猫たちのお部屋
先生がケージを開けると、みんなルンルン気分で
出てきて身体を伸ばしていました
成猫は譲渡先が見つかりにくく、数年このケージで
過ごしているコもいるそうです。
アニパル仙台では、譲渡が可能な動物たちは
譲渡先が決まるまで施設で保護しているそうです。
とても懐っこいネコちゃんが多く、甘えた声でアピールしたり
ケージの隙間から手がちょいちょいとでてきたりします
ワンちゃんはお昼間は屋外で過ごしているコが
多く、ボランティアの方がお散歩もしてくれます
こちらの警戒心が強いクロベエちゃんは
声帯切除をされ、遺棄されていたそうです。
職員の方が根気強く愛情を注いでいると
職員の方には心を開いてきたそうです
必死に吠えていましたが、声を聞くことは
できませんでした。
今回の見学の後に行われた譲渡会では、成猫6 頭と
仔猫1頭が新しい家族と出会うことができたそうです
人間の都合で辛い思いをした動物たちもいましたが
アニパル仙台の先生や職員の方の愛情によって
閉ざした心を少しずつ開きながら、たくましく生きている
動物たちの姿を目にした1日でした。
こちらは仙台城からの夜景です
遠目から見る仙台市内は震災の爪跡を感じさせないくらい
とてもきれいな街でした。
まだまだいたる所で復興作業は続いていると思いますが・・・・
ペピイアカデミックフェスタ 2015.3.8
2/29(土)、3/1(日)VRセンターが入っている施設
NKスクエア玉造で“第2回ペピイアカデミックフェスタ”が
開催されました
昨年からスタートしたペピイアカデミックフェスタ
今年は、VRセンターの開院10周年記念セミナーを
併せて開催した為、昨年以上に盛りだくさんな
セミナーとなりました
担当している先生たちは事前準備が大変そうでしたが・・・・
企業の方にもご協力いただき、たくさんの機器を導入し
実習メインのセミナーを数多く行うことができました。
ペピイアカデミックフェスタ アルバム
整形外科実習室
実習前 前日夜遅くまでセッティングしました
実習中 満員御礼です
講義中
骨折治療の原理についての実習と講義を5時間行いました
軟部外科実習
実習中 超音波を利用した手術器を豚の臓器を使用して体験中
実習中 デモ器を使用して内視鏡検査を体験中
眼科実習室
実習前 セッティングもバッチリ先生もスマイル~
実習中 眼科器具に慣れていただいています
神経科実習室
ワンちゃんに参加してもらい神経学的検査について学習中
基調講演
山口大学から和田教授に来ていただきました。
様々な野生動物が生きていく上で行っている活動や
移動する時の動物の動きを、画像を用いて講演して
いただきました。
動物看護師向けのセミナー
100名以上の方でセミナー室は人・・・人・・・・人・・・・
動物看護師の立場から、手術助手として知っておきたい
ポイントや手術後の患者さんの管理について講演しました。
2日間でのべ500名ほどの方に参加いただき盛況のうちに終了しました
執筆活動 2015.2.23
今回は、先生たちの執筆活動を紹介します
2015年2月号の獣医関連の雑誌特集コーナーに
掲載されています。
小動物循環器科専門誌
Veterinary Circulation
内容
『 X線で心臓を診る
- 心臓血管系のCT検査 - 』
川田センター代表と以前勤務していた進先生が
執筆を行いました。
進先生は、現在は大阪市内でしん動物病院の
院長先生をされています
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小動物獣医師のための臨床総合紙
CAP
内容
『 跛行がみられたら
~迅速・的確に診断するために~
跛行診断における画像診断 』
当センターの整形外科担当獣医師
川田センター代表と戸次先生が執筆を行いました。
日本獣医師会獣医学術学会年次大会 2015.2.22
2/13(金)~2/15(日) 岡山県で日本獣医師会
獣医学術学会年次大会が開催されました。
今回は、昨年の獣医学術近畿地区大会で
地区学会長賞を受賞した王寺先生の基調講演
教育講演、症例発表と6名のスタッフが参加しました。
発表の様子を紹介します
川田センター代表
発表内容
『大学病院・二次診療との連携の現状と課題
・二次診療専門センター病院のあるべき姿』
宇根センター副代表
発表内容
『画像診断で攻める!
・脳神経疾患におけるMRI診断のアップデート』
会場の宇根先生
片手には、先生が愛する飲物コーラーが・・・
王寺先生
発表内容
『イヌの胸腰部脊髄くも膜憩室に対して
硬膜形成術を実施した14例』
VRセンターの先生たち 会場で発見
澤木先生
発表内容
『猫の門脈体循環シャント42症例における
血液検査に関する検討』
田村先生
発表内容
『尾側頸部脊椎脊髄症(CCSM)に対して
Screw&PMMAあるいはMatrixMANDIBLE
System固定手術を実施した犬の10例』
杉井動物看護師
発表内容
『動物看護師を一生の仕事にするために
・手術準備 看護師として知っておかなければ
ならない手術器具の扱いと管理法』
学会が近づいてくると、スライド作成など発表の準備に
励む姿があちこちで見られる当センターです
日本動物看護学会 2015.2.17
2/11(水祝)神戸市の神戸動植物環境専門学校にて
日本動物看護学会が開催されました。
テーマは 『これからの動物看護師の役割』
その中のシンポジウムで、当センターの津熊動物看護師が
発表を行いました
入院看護リーダーの立場から『入院看護リーダーの役割』と
題して発表を行いました。
1日の大半を入院中の動物たちと共に入院室で
過ごしている経験から、当センターの取り組みを
発表しました。
その他にも専門分野や得意分野をもっている
動物看護師たちがそれぞれの取り組みを
発表しました。
後半は質疑応答
発表を終えた津熊動物看護師から感想をひと言
今回、川田センター代表とリーダーとしての役割に
ついて話し合い発表の準備を進めました。
入院看護リーダーとしての理想と現実を発表する中で
今まで行ってきたことを振り返り、理想に近づく為に
何をしていったらいいのか、新たな課題を見つける
機会となりました。
リーダーとしての新たな課題を見つけ、今日も
後輩たちの指導にあたる津熊動物看護師でした。
会場の外では、おちゃめな笑顔を
見せてくれました
整形外科実習スターターセミナー 2015.2.12
2月7日(土)・8日(日)山口大学にて
整形外科実習スターターセミナーが開催されました
VRセンターから、川田センター代表がモデレーター及び
インストラクターとして参加しました。
骨折治療に関心のある先生方が参加され、術前計画から
手術手技の習得を目的として講義と実習が行われました。
今回の講師陣の写真です
左から2番目が川田センター代表です
手術用顕微鏡の紹介 2015.2.9
昨年末にVRセンターに導入した手術用顕微鏡を
紹介します
主に、神経外科の手術で使用します。
脳腫瘍、脊髄腫瘍や椎間板ヘルニア
その他マイクロサージェリーに使用します。
ドイツ ライカ社の顕微鏡M525F50です。
重量300kgとドッシリとしていますが、デザインはシャープ
細マッチョな王寺先生と比べてみました
と見た目はさることながら、かなり機能性に優れています
顕微鏡から見える術部はこちらの機械で録画され
顕微鏡に取り付けらているモニターに映し出されます
モニターで映し出されている画像はとても鮮明です
あまりにも鮮明な画像なので、手術中の写真はモザイクをかけています。
先生が見ている術部を、モニターを通じて他のスタッフも
見ることができる為、手術をしている先生の手元がよく分かり
動物看護師もスムーズなサポートを行うことができます
先生が覗いている顕微鏡はこちら
裸眼に比べ最大16倍で術部を見ることができます
また、顕微鏡の角度を手元の容易な操作で
微調整が可能な為、術部を様々な角度から
瞬時に確認することができます。
手術中、様々な動きがスムーズに行えるようになったことで
手術時間が短縮され、患者さんの負担も軽減されるように
なりました
毎月約120件の手術を行っているVRセンターにとって
頼もしい機器が導入されました
鼻の手術をした ささめちゃんです 2015.1.19
先日の雨の日、診察室を覗くと入院中の
シェルティー、ささめちゃんがいました
雨でお外に行けないので、入院室を出て
診察室で気分転換をしていました
ガラスの小窓から覗いていると・・・・
とってもウエルカムモード
普段は内弁慶なようですが・・・
カメラに慣れているのかな
じっとカメラを見てくれました
手術後なので、お顔には少し痛々しさがありますが・・・・
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ささめちゃんは、2011年に鼻の腫れで来院しました
CT検査で鼻の骨に腫瘤があることが分かり
腫瘤を鼻の骨と一緒に切除しました
この時、骨がなくなったところの陥没を防ぐために
やわらかいメッシュを鼻の中に入れました。
軟骨肉腫でしたが、手術後はくしゃみの継続だけで
その他は良好状態を保っていました。
昨年末、鼻がわずかに膨らんできて再来院
再発が分かり、今回は2回目の手術となりました。
今回は、再発した腫瘤を切除後、骨の切除部分を
チタンプレートに入れかえました。
前回より強度がアップし、感染もしにくい素材です
立派な長い鼻もこのプレートでしっかり守ることができます
担当医は腫瘍科の田戸先生
腫瘍科で来院する患者さんは痛々しい姿で
来院する動物たちもいます
田戸先生は、病気になる前とできるだけ変わらない生活が送れるよう
手術プランをたてています容姿にも気を遣って・・・
ささめちゃんも、抜糸をして、毛が伸びたら
手術前と変わらないカワイイお顔だよ